~オリックス、2019ドラフト雑感 の巻~
本指名5人・育成8人
本指名5人、育成8人の計13人を指名したオリックス。
その内訳をポジション別にみると、投手7人(本指名3人/育成4人)・捕手1人(0人/1人)・内野手3人(2人/1人)・外野手2人(0人/2人)。
また所属別でみれば、高校生8人(3人/5人)・大学生4人(2人/2人)・社会人0人・独立リーグ1人(0人/1人)。
高城を自由契約とし捕手が一枠減って5人。
有力候補も例年よりいて捕手指名は有力視されていましたが、なし。
フェニックスで奮闘続ける頓宮に捕手としての目途が立ったためか。
勝俣翔貴、村西良太
チーム低迷の主因である長打力不足、崩壊したブルペン陣。
ここの手当は、ドラフト5位の勝俣翔貴に3位の村西良太のみで、新人による来季の大幅な戦力アップは望めず、いまいる選手の底上げが必須に。
社会人指名なしは2008年以来。
この年も高校生2人に大学生2人、独立1人と所属配分も同じ。
戦力となったのはドラフト3位・高校生の西勇輝のみでした。
高校生重視の風潮
高校生がドラフト1位2位を占めた今年のドラフト。
高校生の指名を高評価する昨今の風潮には私自身与せず。
選手個々に成長の具合が異なり、その選手のピークが社会人ということも十分にあるわけで。
実際、ここ10年で最も失敗したドラフトは高校生二人が上位(後藤駿太、三ツ俣大樹)であった2010年のドラフトで、最も成功した2016年ドラフトの上位は社会人・山岡泰輔に大学生・黒木優太。
第4回WBC
日本人選手の最高峰が集まるWBC。
第4回登録選手は29人中、高校出身が13人・大学10人・社会人6人。
入団時の割合を考えれば、決して高校生が多いとはならず、投手だけみれば高校出身5人・大学5人・社会人4人。
しかも社会人出身の4人はいずれも大学経由。
また、オリックスに目を向けても、2015年から3年間の上位、吉田正尚・近藤大亮、山岡泰輔・黒木優太、田嶋大樹・鈴木康平。
大学社会人出身の彼らがチームの主力となっています。
U-18選出選手を3人含む高校生4人を獲得した2013年ドラフト。
そのなかで一軍の戦力となったのは若月のみ。
それでもよく一人出てきてくれたというのが私の本心。
チームの姿勢
上述の高校出身云々は別として、今回のドラフトを私は評価していませんが、その答えはだいぶ先。
そして、誰一人プロの舞台に立っていない現時点でのドラフト評価は、自分が欲しかった選手が獲れたか否かを根拠とするだけのもの。
ドラフト評価など所詮そんなものですが、
育成8人指名には拍手しかなく。
高校生二人の上位指名に加えての育成大量指名。
育成を重視するというチームの姿勢を公に明らかにしたもの。
これが福良のGM就任により最も変わった点。
あとはここから競争に勝ち抜く若人が出てきてくれれば。
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