~オリックス、2019・10大ニュース(後編) の巻~
3位:T-岡田狂騒曲
3位:T-岡田狂騒曲
時が過ぎれば大山鳴動して鼠一匹も、オリックスファンとしてはやきもきする日々が続きました。
中途半端で責任感の感じられない発言に憤り、
シーズン最終戦の不甲斐ない三振にほとほと呆れるも、俯きベンチに戻るTに送られた万雷の拍手。
T自身驚いた予想外の拍手が、ファンの思いが、迷えるTの心を残留に向けさせました。
幼き子供を残し30越えでの武者修行は約2ヶ月。
帰国後のTの表情は明るく、不承不承のウインターリーグ参加に思われた当初を思えば、嬉しさと期待しかなく。
モヤ、ロドリゲスとの一塁・指名打者戦い。
結果はともかく、堂々と戦場に向かうTの後ろ姿が想像に浮かびます。
とにかく楽しんで、上を向いて。
2位:山本由伸、3年目での最優秀防御率獲得
2位:山本由伸、3年目での最優秀防御率獲得
二軍で圧倒的な投球を見せ、初勝利を挙げた一年目。
セットアッパーとしてチームに欠かせない存在となった二年目。
そして、先発転向直訴し迎えた三年目。
指揮官としてはそこだけは動かしたくなかったセットアッパー。
しかし、山本の将来を優先して承諾。
その西村の複雑な思いに、最優秀防御率獲得という形で山本は応えました。
その実力は、シーズンオフのプレミア12で全国に知れ渡り、
来年の東京五輪の選出も確実視。
オリックスファン自慢の麒麟児、山本由伸。
1位:アダム・ジョーンズ獲得
1位はもちろんこのニュース。
1位:アダム・ジョーンズ獲得
MLB通算1939安打、282本塁打、945打点。
そして昨シーズンも、137試合/528打席・打率.260・16本塁打・67打点。
アンドリュー・ジョーンズやオグリビーなどMLBタイトル保持者の来日も過去にはあるものの、いずれも前年前々年等出場機会を大きく減らしてからのもの。
最盛期は過ぎたとはいえ、これだけバリバリのメジャーリーガーの来日は初では。
T同様、不確定なのが未来も、それでもアダム・ジョーンズの入団は楽しみしかありません。
同率1位:育成選手大量指名
極私的10大ニュース。
極私的ゆえ、1位はもう一つ。
同率1位:育成選手大量指名
瀬戸山・加藤が提唱するも、吝嗇家の長村により頓挫した感のあった三軍制。
しかし、今ドラフトでの育成選手大量指名で三軍制復活の兆し。
実に喜ばしい。
マイナーリーグを整備し現在のファームシステムの礎を築いたブランチ・リッキーの考え方を、奥田秀樹氏は「質より量(QUANTITY OVER QUALITY)」ではなく「量を通して質を得る(QUALITY THROUGH QUANTITY)」と書いていますがまさに正鵠を射たもので、オリックスにも適用したい。
12球団屈指のぬるま湯チームの温度を上げるに、信賞必罰という評価を以てしないのであれば競争しかなく。
ドラフトで高校生を多く獲ってもなんの感傷ももちませんが、育成選手の大量指名が競争を生むは必然でチームを大きく変える可能性を秘めたもの。
モヤのトレード、アダム・ジョーンズの獲得。
短日月での福良GMの功績多けれど、私的にはこれがナンバーワン。
奮起
と、3回にわたって書いてきたオリックス・2019年10大ニュース。
その1位二つが、今シーズンの出来事でなくシーズンオフのニュースというところに今季の寂しさ、不甲斐なさを感じますが、これが現実。
そして、アダム・ジョーンズ獲得のニュースはそれだけの価値のあるもの。
福良GM指揮下、チームリーダー兼四番、長距離砲、リリーバーと的確な補強を外国人で行ったものの、ドラフトで即戦力の補強はほぼなされず、まだまだ選手層の薄さは否めず。
結局は何度も書いていますが、温情更改を受けた選手たちの奮起。
今年一年ありがとうございました。