~オリックス、宮崎キャンプ・5勤1休 の巻~
13試合
オリックスのスタッフ会議が10日に大阪・舞洲の球団施設で行われ、宮崎春季キャンプの日程などが話し合われた。
紅白戦5試合が組まれたほか、対外試合、オープン戦と最大で13試合の実戦をこなす日程となる。「若手を成長させること」を念頭に置く西村徳文監督(59)は「競争というか見極め。それで、どれだけ結果を出してくれるかという話になる。結果を出せば上に上がれる、という気持ちにしていかないといけない。若手を伸ばしていくには厳しく接していくのが大事」と話した。
第3クールまでは5勤1休となっており、指揮官は「一軍でもチンタラやってたらファームですよ」と不敵に笑った。(東スポ)
昨年の同スタッフ会議。
対外試合が2月末の宮崎ベースボールゲームズまで組まれないというフロントの大失態に福良前監督がひどく落胆していましたが、今年は同じ轍を踏まず、というか挽回するかのごとく例年より多めに実戦を組み入れました。
基礎練習不足が危惧されるものの、若手選手が成長していくにはやはり実戦が一番。
さらにいえば、メジャーでは基礎練習はキャンプイン前に各自が行うべきこと(その分キャンプ開始は遅くなりますが)。
5勤1休
13試合の実戦よりも私が嬉しかったのは、5勤1休のスケジュール。
昨年末のニュースでもその旨報道されていましたが、厳しさを前面に出したキャンプ日程は、12球団で最も優勝から遠のくチームにとっては至極当然のこと。
というか、なぜ他球団と同じような日程を組んでいたのかずっと疑問に思っていました。
量より質という声も聞くものの、
これがベストというハイクオリティのキャンプがどのようなものなのか、寡聞にして私は知りません。
川上巨人が「ドジャースの戦法」をベースにベロビーチで行ったような革新的なキャンプができるのであれば、質重視でも納得できますが。
ヤクルト
球団ワーストの96敗を記録した2017年シーズンから、昨季2位と躍進を遂げたヤクルト。
逆襲を誓った2018年の春季キャンプでは、宮本ヘッドが主導し、5勤→休→6勤→休→5勤という過酷日程を組み、さらには公言通り時間も長く、とにかく練習に明け暮れたキャンプでした。
2位という好成績の全てがキャンプに起因するとは言わないものの、そのベースには確実に地獄の春季キャンプがあったはず。
西村曰く「ソフトバンクと同じことをしていてはダメ。(日程は)きつくなんかないよ」。
弱者が強者と同じことをやって勝てるはずがなく。
「ソフトバンクと同じことをしていてはダメ」
就任8年間でBクラスゼロ、4度のリーグ制覇に輝いた落合中日のキャンプは、さらに厳しく6勤1休。
当時を知る選手の多くはさすがにユニフォームを脱ぎましたが、彼らが長くプレーできた理由の一つとしてキャンプの厳しさを挙げています。
他チームが休んでいるなか、自分たちはやった。
他チームの選手よりも多くのバットを振った。
他チームの投手よりも多く走った。
もちろん効率的な方がよいのですが、効率的でなくてもその経験が自信となり、接戦を制す理由となる。
とにかく、「ソフトバンクと同じことをしていてはダメ」なのです。