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2019オリックス

~オリックス、2019年前半戦総括①(投手編) の巻~




36勝42敗5分け

36勝42敗5分け
前半戦を終えてのオリックスの成績。

一時期の尋常ならざる貧打と失策の数々を思い起こせば、借金6でよく済んだという印象が強く。

オールスター休みのこの時期に前半戦を総括。

まずは投手編を先発、中継ぎ、抑えに分けて。



東明・アルバース・松葉→田嶋・K‐鈴木・荒西・竹安

開幕ローテは、山岡・東明・榊原・アルバース・山本・松葉。

ここから東明が不調により脱落し、
アルバースは昨年来の腰痛癒えず、
そして、松葉は中日にトレード。

開幕前の不安定さとはうってかわって安定感溢れるピッチングを続けた榊原も右肩痛で離脱し、いま残っているのは山岡に山本とエース格2人。

ならば、開幕ローテ投手の半数以上の脱落に懊悩しているかと聞かれれば、さにあらず。
肘痛癒えた大器・田嶋大樹が復活し、
2年目の躍進が期待されたK‐鈴木がローテ入り

さらに、
ルーキー荒西がプロ初勝利、人的補償入団の竹安大知も移籍後初勝利を挙げ。



若手投手の台頭

昨年4勝で野球生活の晩年に入った金子はともかく、西の抜けた穴をいくらか心配もしていたのですが、
その西不在がまったく気にならないくらいに先発陣は充実
連敗で借金が二桁になったときですら上記両人がいればという声がなかったのがその証拠。

加えてアルバースの離脱も大きな話題にならないくらいに、活きのいい若手投手が雨後の筍のように現れ

榊原が戻ってくれば、
24歳の山岡、23歳の田嶋、21歳の山本・榊原と20歳前半の若手でローテ四本柱を形成。

ロマンしかありません。



山本由伸の穴

翻って中継ぎ。

西と金子の抜けた穴は山本の先発転向で容易に埋まると開幕前の記事で書きましたが、換言すれば山本が抜けた八回の穴をいかに埋めるかがこのチームの課題。
それに関してはシーズン半分過ぎても明確な答えは出ず。

開幕当初は澤田と岩本の二人で山本の穴を埋めようとしたものの、岩本が早期に脱落し澤田一本に。
ただこの澤田の安定感がいまひとつで、直球にチェンジアップはいいものをもっているも制球があまりにもアバウト。
さらにその澤田も故障離脱。

その代役として近藤と山崎福也をもってくるも、死球連発で試合を壊し強制帰宅で二軍落ち。



エップラー

いまは、勝ち運をもつエップラー
外国人ながらパワーピッチャーでないエップラーは奪三振率が低く、セットアッパーとして安心して観ていられるというタイプの投手ではないものの、いまのエップラーはチームに不可欠な存在

私は獲得時からエップラーを評価しておらず、いまの活躍と信頼度にはただただ敬服するのみ。

結局は山本由伸。
ファン投票でも選手間投票でも投手部門の2位に選ばれた山本由伸の穴は容易には埋まらないということ。



比嘉幹貴・海田智行

八回は困っているものの、いたる場面で右の左の腕を振り続けているのが、比嘉幹貴海田智行

困ったら比嘉
その比重は優勝争いをしていた2014年に匹敵。

そして海田。
大山暁史よりも手術明けの海田を高く評価した編成部の目の確かさには拍手を送りたい。
スライダーのキレ鋭く、右打者も苦にしない。

来る日も来る日もマウンドに上がり続けるこのベテラン二人の姿。
しっかりと金銭で報いてほしい。



増井浩俊

最後はクローザー。

当然の如く増井浩俊が務めましたが、その増井、開幕2戦目からリリーフ失敗するなどチームのスタートダッシュ失敗の一因に。
以後も投げてみれば分からないピッチングが続き、いまは二度目の二軍落ち

勝ち試合のほとんどに投げていた蓄積疲労もあるとはいえ、増井の失敗がなければいまごろチームは五割にはいたと思われ(もちろん逆に増井に助けられた面も大いにあります)。

二度目の降格、今度は温情なく実力で上がってくるのみ。



ディクソン

ただ、その増井、
ファームで結果を残しても、即守護神復帰となるかと聞かれれば、否。
いまクローザーという気高い椅子には、どっしりとディクソンが腰を据え。

肩痛で出遅れたこと、復帰後先発枠に空きがなかったこと、さらには増井の不調が幸便となっての守護神拝命ですが、この配置転換がズバッと決まりました。

昨年の先発時(特に故障明け以降)はナックルカーブ中心からチェンジアップ等を多投しモデルチェンジに成功していたディクソン。
私はその変更を非常に高く評価していたのですが、抑えに代わってからは本人が最も自信を持つナックルカーブ中心に戻し。



魔球・ナックルカーブ

このナックルカーブ、
数年前に比べ球速が増し、いまや魔球の域に。
ルーキーで初見だった昨日の楽天・渡辺が何球続けられても全く対応できなかったのがそれを証明。
もちろん既視の選手たちも対処できず。

底なし沼に足を突っ込んだ感のあったチームがここまで浮上してきた最大の要因は、間違いなくディクソンのクローザー転向

今季で2年契約の切れるディクソン。
このままいけば再契約は確実で、ディクソンの目標であった外国人選手枠離脱(日本人扱い)も叶いそう。



若い投手たちが一点をやらないために初回から緊張を強いられるは、余りに酷

リーグ3位のチーム防御率3.87が示す通り、投手陣はよくやっています。
榊原が代表するようにQSクリア率も高く試合をきっちりとつくっており、あとは野手陣の援護。

年齢・経験だけをみれば、野手が育てていかねばならないような投手構成。
にもかかわらず、若い投手たちが一点をやらないために初回から緊張を強いられるは、余りに酷
野手陣のさらなる奮起が待たれます。

次回はその野手陣について。



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