~オリックス、2019年前半戦総括②(野手編) の巻~
大砲4門、総じて不発
前回の記事の続きで、今日は野手編。
ロメロにメネセス、マレーロ、そしてT-岡田。
オリックスが誇る長距離砲たち。
が、
ロメロは故障、マレーロにTは不調、さらにはメネセスがドーピング違反にて契約解除。
高い得点力を誇る大砲4門、総じて不発。
この中で最も期待していたのはメネセスでしたが、真価を発揮できぬままに帰国。
若さは魅力、そして未熟と同義。
プレーや精神面をみても、27歳のメネセスは未熟が勝りました。
すべて数字が物語る
攻撃面は、すべて数字が物語っています。
チーム打率,234:リーグ6位
チーム打点278:リーグ6位
チーム得点293:リーグ6位
チーム出塁率,303:リーグ6位
チーム長打率,343:リーグ6位
出塁率と長打率が最下位なので、セイバー上高く評価されるOPSも当然にリーグ最下位。
野手の能力不足がチーム低迷(最下位)の主因です。
長打力、正確性、野球脳すべてにおいて能力不足
大きいのを狙えば打率が下がるのは当然。
しかし、大きいのを狙っていないのにこの打率がオリックス。
当てるバッティングは、本塁打はともかく率を上げることにも寄与しない。
最近は意識して強く振っているようですが、シーズン序盤の振りの弱弱しさたるや、アマレベル。
また、
打てないならばなんとか粘りたいところも、それもできずに出塁率もリーグ最下位で得点も同様。
長打力、正確性、野球脳すべてにおいて能力不足。
犠打に重きを置いた前監督の弊害は大いにあるも、やはり選手個々の能力不足は否めません。
中川圭太
そんななか彗星のように現れたのが、ルーキーの中川圭太。
規定打席未満も率は三割を超え、出塁率,353でOPS.737。
得点圏打率,413は森知哉も荻野も秋山に近藤も上回ります。
さすがPL出身と言いたくなるくらいに野球脳が高く、
PL一期上で山岡と同期の、PL出身・東京ガス所属の内野手・中山悠輝のスカウティングにも好影響を与えているのでは。
私的には将来も見据え、中川には空白の三塁を任せたい。
腰を据えて
勝負強い中山が五番に座り、
最強打者・吉田正尚を三番に据える。
あとはその間の四番。
前述の3人+移籍のモヤがここに入れば座りがよいのですが、なかなか難しい。
捕手:若月、松井
一塁:モヤ、マレーロ
二塁:福田
三塁:中川
遊撃:大城
外野:吉田、宗、後藤、佐野
DH:吉田、マレーロ
こう見ると、若い選手が多く成長途上とはいえ、まだまだ圧力不足。
即座に解消できる課題ではなく、だからこそ西村には腰を据えて、選手の将来を考えて、指導・采配にあたってほしい。