~オリックス、最下位の暖冬更改、片腹痛し の巻~
暖冬更改
「期待料」の奮発で上位浮上や! オリックスが6日、今オフの契約更改交渉を終了した。公式戦は最下位に沈んだが大減俸を食らった選手は少なく、異例の「暖冬更改」になった。1000万円以上の昇給を勝ち取ったのは実に9選手。森川球団本部長は「来年、どうしても巻き返しをしないといけない。選手の励みになるようにという思いも込めました」と意図を説明した。
今季活躍した主砲の吉田正、山本、山岡が3日連続で大幅昇給。この日も82戦出場で打率2割6厘にとどまった小田が100万円増で、自己最少56試合出場の西野も現状維持。辛口査定はなかった。同本部長は「(査定の)基本は変わっていない。プラスアルファを加味した」と話す。ナインの発奮をうながし、96年以来の頂点を狙う。(金額は推定)(日刊スポーツ)
吉田正尚、山岡泰輔、山本由伸。
しっかりとした数字を残し、侍ジャパンにも選ばれた彼らの大幅昇給は(昇給額の問題はあるにせよ)全く違和感なし。
が、
厳しい言い方をすればただ一軍にいただけの選手までアップとは、片腹痛し。
選手個々の能力不足
いまとなっては奇跡としか言いようがない2014年の2位を最後に、5年連続Bクラス。
ここ10年でAクラスはその一度のみ。
そして今年は3年ぶりの最下位。
その内容も、チーム防御率はリーグ5位(12球団10位)、チーム打率は12球団ワースト。
西村の采配へ疑問はあるものの、間違いなく選手個々の能力不足がその原因。
にもかかわらずのこの暖冬更改。
まったくもって理解不能。
ぬるま湯
プロである以上、評価は金銭。
不甲斐ない成績を残した選手の年俸を、本来ならばダウンも据え置くもしくはアップにまで昇華することが、果たして選手のためになるのか。
ぬるま湯がこのチームの体質。
そしてぬるま湯こそ、一度浸かればなかなか抜け出せない。
居心地のいいぬるま湯から出るためには温度の変化しかなく、それにはお湯の温度を大きく上げるか、もしくは逆に下げるか。
今回の暖冬更改は、ぬるま湯を1~2℃上げたもので劇的変化は生まれない。
たぶん、より長くこの風呂に入り続けます。
不要
チーム順位も最低、
チーム成績のベースとなる個人成績も一部の選手を除き最低。
いまこそ冷水を投入し危機感を煽るべきも、処置は真逆。
しっかりと働いた者には大盤振る舞い、
チームに貢献できなかった者、成績が振るわなかった者にはしっかりとダウン額を提示する。
それこそが適正評価。
これができないのであれば査定担当は不要。
信賞必罰
頑張ればあれだけ貰える。
そう自ら思ってこそ、ぬるま湯を脱する意志が生まれる。
つまらない成績にもかかわらず微増とはいえ昇給させるは、その意志を薄弱とさせるのみ。
信賞必罰。
温情更改をラッキーと思うか、「選手の励み」となりこの恩に報いんと思うか。
ファンとして戦いぶりをみてきて、ほとんどが前者だと思っています。
大体、後者ぐらいの責任感が選手の多数にあるのであれば、ここまでチームの低迷が続くはずがない。
追伸:韓非は性悪説に立ち信賞必罰を述べていますが、私もどうやら性悪説。
それは本来の気性がそうさせるのか、それともオリックスファンの私がそうなのか。
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