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2020オリックス

~オリックス、ヒューストン・アストロズ、世界一への道②(GMとデータ) の巻~




アストロズGM、ジェフ・ルーノー

前回の記事(~オリックス、ヒューストン・アストロズ、世界一への道① の巻~~オリックス、ヒューストン・アストロズ、世界一への道① の巻~)に続いて。

アストロズ世界一の陰にこの人あり、と言われるのがアストロズGMだったジェフ・ルーノー

そのルーノーの信念は、徹底したデータ主義

データ主義と合理性が行き過ぎ、サイン盗みに手を染め、1年間の職責停止をMLBから言い渡され、それに伴いアストロズのGM職を解雇されましたが、優秀な人材であることには間違いなく、日本とは異なりその人間の過去よりも有能さを評価する米国社会では、低迷するどこかの球団により再び登用されることでしょう。



「意思決定科学部門」

MLB他チームの例に洩れず、プロ野球選手の過去をもたないルーノーがアストロズのGMに就任した際に新設したポストが「意思決定科学部門」。

その「意思決定科学部門」のディレクターに就任したシグ・メダルによると、人間は意思を決定するにあたって、自らが思った以上に習慣、先入観や思い込みという要素の影響を受けており、意志決定の合理化のため、参考となるデータを集め、そのデータに基づいて適切な判断を行うということを「意思決定科学」と定義しています。

人間の意思決定における一要素である習慣や通例を、単なる固執であると数字で証明し一蹴し得るのがデータ。
アストロズにおいて(いまやメジャー全球団において)グラウンドレベルでもスカウティングでもデータが重視されています(それはまた別の項で)。



思った以上に

人間は自らが思った以上に習慣、先入観や思い込みという要素の影響を受けているという点。

それで思い出されるのが、オリックス前監督で現GMである福良淳一、そして現監督である西村徳文
いずれも「思った以上に」習慣や過去の成功体験の影響を受けています。

集積されたデータに基づいて弾き出された得点効率や期待値によって、メジャーでは駆逐された犠打に盗塁をいまだ信奉する姿。
そしてそれらが(特に福良の犠打)往々にして意味をなさない。

根拠のない作戦の多用と(案の定の)失敗ほど観戦意欲を削ぐものはありません。



日本ハム、ロッテの場合

データについて他球団をみれば、
独自のデータベースに基づき運営する日本ハムは守備シフトを積極的に活用(吉田正尚のシーズン序盤の不振はそれによるものと考えています)。
またロッテはここで語っているアストロズをモデルとした「チーム戦略部」を新設。
フライボールレボリューションの有効性に目をつけ、ホームランラグーンの効果もあったとはいえ、本塁打大幅増という結果に結びつけました。

そしてそのロッテに、オリックスのデータ担当者が引き抜かれました。



強化

そしてオリックス。

その福良、GMとなり視点が変わったことで価値観の変化が生まれている様子。
西村も旧型二番を廃する傾向が見受けられます。

そして、2019年11月のこの記事。

オリックスが来季に向けて、約4000万円の資金を投じデータ分析部門の強化を進めていることが9日、分かった。これまではスコアラーチームと戦略データグループがそれぞれ対戦相手のデータを分析し、別々に管理されていたが、これを一括管理。今後は、スコアラーチームによる相手投手の変化球の変化量、キレ、球速などの情報が戦略データグループの映像と直接リンクする。選手や首脳陣は支給されているiPadで様々な情報を同時に確認できるようになる。(サンスポ)

アストロズの「意思決定科学」部門ほどではもちろんないものの、福良GMのもと、少しずつではありますが進んではいるようです。





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