~オリックス、山本でも止まらず開幕戦10年連続黒星・11年連続未勝利 の巻~
恒例の借金スタート
オリックスが誇る、NPB最高クラスのピッチャー・山本由伸をもってしても開幕戦の連敗止められず。
この敗戦で、開幕戦10年連続黒星・11年連続未勝利とリーグ記録を更新。
また今年も恒例の、借金スタート。
先発の山本由伸。
初の大役に力みがみられました。
四回からは立ち直り本来のピッチングを披露するも、時すでに遅しで、7回/被安打6・奪三振4・失点4(自責点1)で、負け投手。
若手野手のミスをカバーするのがエースの役目。
それができなかったこの試合。
しかしやはり、エラーした方が悪い。
オープン戦同様、山本の敵は身内にもあり。
織り込み済み
エラーしたのは、十代二遊間のプロスペクト・太田椋に紅林弘太郎。
太田は初回、紅林は三回、ともにエラーが失点に絡み各回2点ずつ失って結局1点届かず。
敗因は間違いなくこの若手二人にあり。
が、それも当然織り込み済み。
太田は坂本や浅村に、紅林は中田翔に例えられますが、いまNPBの中心にいるこのスターたちも最初から上手くできたわけではない。
いくつもの蹉跌を繰り返し多くの批判を浴び、それでも彼らを信じた首脳陣、ファン、そして自分がいたからいまがある。
多くのファンは、君らの成長を信じています。
「前を向いていく奴しか使わない」
開幕前日にNHKで放送された監督座談会でソフトバンク監督・工藤に若手育成について尋ねた中嶋。
昨季半シーズン、若手育成に特化してやってきた中嶋でも、それだけ育成に悩んでいるという証。
そんな中嶋がミスに肩を落とし苦しむ若手選手にかけたことばが「前を向いていく奴しか使わない」。
一死二三塁から吉田正尚の内野ゴロで一点返した八回。
そのとき塁上を占めていたのは、エラーをした紅林に太田。
ミスを取り返そうと両選手はすでに、前を向いていました。
それでいい。
我慢する覚悟はとうにできています。
九回無死一塁
ただ現実的には、先頭のジョーンズが出ての九回無死一塁。
クローザーの増田の状態は決して良くなく、次打者のTと頓宮へも甘い球が多くありましたが、いずれも打ち損ね力のないポップフライ。
Tには、初球から俺が決めるという強気でいって欲しかった。
打ち損いとはいえ両大砲が真っすぐを捉えきれなかったところをみると、昨季の最多セーブ王増田の真っすぐにはやはり力があったということか。
クローザーには真っすぐの強さが絶対条件。
重圧とベテラン
開幕戦の初回に二回と、無死一塁から犠打を仕掛けてきた西武・辻監督。
非効率でつまらない作戦ですが、それだけ山本から早く1点が欲しかったということ。
栗山と中村の両ベテラン陣の働きも顕著。
開幕戦の重圧に押しつぶされたオリックス若手野手陣。
それを少しでも緩和してくれるような存在がオリックス野手陣にいれば、この試合、また違った展開になった気はします。
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