~パリーグ優勝のオリックス、2022年度新入団選手①(椋木蓮・野口智哉) の巻~
一本釣り
スターの卵、ドラフト1位が全てくじなのがMLBと大きく異なるNPBのドラフトの特徴。
指名順が(珍しく)12番目だったオリックスにとっては損にならない制度で重複覚悟で目玉選手にいけたなか、オリックスが指名したのが、椋木蓮(投手:東北福祉大)。
例年と比べ不作と評された今ドラフトですがそこについては私も同感。
ということは、くじを外した場合のリスクが大きいということ。
外れ1位で重複する可能性のあった椋木蓮の一本釣りは、作戦としては成功と言ってよいのでは。
ドラフト1位:椋木蓮(東北福祉大)
1位:椋木蓮(投手:東北福祉大)
ドラフト前の個人的総合評価(~オリックス、2021ドラフト候補ベスト10(大学・社会人編)&総合評価ベスト10 の巻~)で10位に評価した即戦力右腕。
全体で10位ですから決して悪い評価ではないものの、そこまで上がってこなかったのは相手チームにも与しやすいと思われた今春の不調があったから。
ただそこを脱し、今秋の成績は、投球回数29/被安打7・奪三振38・与四球7・自責点1。
4勝0敗、防御率は驚異の0.31。
しかも打たれたヒットはすべて単打で長打はなしと圧倒。
4年時に成績が下がる大学生が多いなか、この復活曲線はオリックスにとってはありがたい。
当人の意識の高さもうかがえます。
ドラフト1位にふさわしい即戦力投手
ストレートは150超でキレもあり。
制球力も備わっておりコントロールで自滅する投手ではなし。
また左打者の外に逃げるフォークかチェンジアップが非常に面白く、プロでも決め球として十分に通用するレベル。
速い真っすぐに決め球。
前か後ろかで迷う気持ちも分かります。
体はまだできていませんがそれでも観れば観るほど期待度が増す、ドラフト1位にふさわしい即戦力ピッチャーです。
2位:野口智哉(内野手:関大)
2位:野口智哉(関大)
アドバイザリースタッフとして阪急のレジェンド山口高志が指導する関大からの指名。
強肩強打の遊撃手で、リーグ通算100安打達成(記録は田口の123)。
紅林を押しのけてショートというレベルに達しているとは思いませんが、フルスイングと大学内野手ナンバーワンとも評される肩は魅力的。
内野の穴はセカンド。
ショートに拘らずまずはそこを狙い、将来的には外野もありかと思っています。
こじんまりせず大きく(特にバッティング)育てたい選手です。