~パリーグ優勝のオリックス・ジョーンズ&ヒギンス&モヤ&スパークマン、退団 の巻~
アダム・ジョーンズ
オリックスの25年ぶりのリーグ制覇に少なからず貢献した助っ人3人+1人がリリースされました。
まずは、アダム・ジョーンズ。
1年目:87試合/打率.258、本塁打12、打点43、OPS.749
2年目:72試合/打率.234、本塁打4、打点23、OPS.677
数字だけみればはっきりいって論外。
しかも走れず守れずで年俸4億超。
代打の神と称されるほどの勝負強さは日本シリーズでも発揮され、杉本の開花に一役買うなどグラウンド外での貢献も多きけれど、年齢36で伸びしろもなく、ここでの球団による契約破棄は妥当。
外国人枠
コロナ特例で、一軍登録枠増、外国人枠増に延長なし。
来季はこの特例がどうなるか分からず、通常に戻れば、この年俸で要代走の代打専門の選手に外国人枠を一つ使えるはずはなし。
残留の声がわずかでも上がるのは、今季オリックスが優勝したから。
Bクラスであれば、槍玉にあげられる成績(に出場試合数)。
チームのさらなる成長のためにはジョーンズとの別れは、必然。
ヒギンス
続いて、ヒギンス。
1年目:41.1回/防御率2.40、被安打37、奪三振45、与四球20、WHIP1.38
2年目:46.1回/防御率2.53、被安打37、奪三振36、与四球19、WHIP1.21
2年続けて八回を任せるセットアッパーとして活躍し、2021年のリーグ制覇にも大きく貢献するもリリース。
2年目の今季の方がWHIPが悪化している印象でしたが数字上は良化。
数字的には大きく落ち込んでいないものの、内容的には信頼のセットアッパーまでの評価はなしというところか。
30という年齢、年俸(9000万円)、果たしてきた役割を鑑みれば、そう簡単に手放していい投手とは思えずも。
バルガス残してヒギンスリリースは正直どうか。
モヤ
最後に、モヤ。
1年目:64試合/打率.244、本塁打10、打点35、OPS.675(途中加入)
2年目:46試合/打率.274、本塁打12、打点38、OPS.891
3年目:106試合/打率.229、本塁打13、打点47、OPS.634
日本シリーズで結果を残せなかったヒギンスと異なり、モヤは本塁打を放つなど日本シリーズで活躍するも、大事なのはシーズンで、そこでこの数字ではリリースもやむなし。
低打率はともかくOPS.634はさすがに寂しい。
中日での1年加え計4年のNPB生活でこの成績ならば、伸びしろなしと評価されてもおかしくなく。
スパークマン
リーグ優勝に貢献したとは言えずも、スパークマンも退団。
1年目:17回/防御率6.88、被安打15、奪三振14、与四球8、WHIP1.59
エキシビジョンマッチでの快投が忘れられないスパークマン。
しかし終わってみればそれのみで、その影を追うも現れず。
彼らのおかげで
日本シリーズで再認識したのが助っ人の重要性。
それを考えれば、(ヒギンスを除く)助っ人3選手の退団は妥当な判断。
ただ個人的には、日本人野手を我慢して使い、日本人で形成された2018年の西武の山賊打線のようなものを目指してほしいという思いも日本シリーズで強くしたのですが。
彼ら助っ人とはここで別れることとなりますが、それは来季の契約を結ばないというだけで、彼らが今季果たしてきた大きな役割を否定するものにはあらず。
ジョーンズにヒギンス、モヤ(そしてスパークマン)。
彼らのおかげで優勝することができました。
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