祈優勝! オリックスバファローズ

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2021オリックス

~オリックス、惜別2021⑤(稲富宏樹・フェリペ・古長拓・佐藤優悟)の巻~




稲富宏樹

惜別シリーズ第6回は育成の4選手について。

稲富宏樹(2017年育成1位/三田松聖)
通算成績:一軍出場なし

二軍出場試合数25→80→39→31とプロ2年目をピークに漸減し、4年目の今季、現役引退となりました。
ドラフト特番でも取り上げられていたように、紫外線アレルギーを乗り越えてのプロ入り。
紫外線の影響が少ないナイターが主の一軍デビューはなりませんでしたが、来季からはブルペン捕手としてチームを支えます。

激励会で話した際、支配下が目標と語っていた稲富。
こちらの目を真っすぐ見てはきはきと話す姿は、真面目な好青年という印象でした。



フェリペ

フェリペ(2017年育成4位/御殿場西)
通算成績:一軍出場なし

稲富と同じく育成指名のキャッチャーも、稲富の長所が守り(肩)ならばフェリペは打
二軍での打率は.000(8打席)→.200(48打席)→.188(104打席)→.183(135打席)と、打を活かすため捕手以外での出場機会も増えましたが結果残せず、稲富と同じ育成4年目でユニフォームを脱ぐこととなりました。

この年の育成野手、高校生3人は全員退団。
なかなか厳しいものがありますが、これが育成の現実でもあり。
選手個々が出てくることはありませんでしたが、支配下を目指す高卒の若い彼らがいたからオリックスに欠けていた競争が生まれたのは一つの事実。



古長拓

古長拓(2020年育成6位/BC福島)
通算成績:一軍出場なし

164㎝の26歳、独立リーグでレギュラーでもなかった打率.155の内野手。
プロレベルに達していないのは明白でしたが、案の定1年で退団。

編成トップの牧田曰く、「監督に対しても自分の意見を言える。やんちゃというか、我の強い選手を毎年一人入れたかった。ルーキーの中のキャプテンみたいな存在ですね。去年は大下でした」(デイリースポーツ)

二軍最下位のオリックスにその効果があったのかは定かではありませんが、大下とはアマ時代の実績も評価も異なっており。
ルーキーの中のキャプテンも結構ですが、プロとして最低限の実力を備えている、もしくはその可能性を感じることをドラフト指名の最低条件としないと。



佐藤優悟

佐藤優悟(2019年育成7位/仙台大)
通算成績:一軍出場なし

182㎝の打力自慢の右打ち外野手が2年でリリース。
今オフのフェニックスリーグにも参加し、チームの中でもトップクラスの結果を残していながら第二次通告で自由契約。
フェニックスリーグで打率.350超えとなにか掴みかけているようにもみえただけにもったいない気もします。

育成指名を渋っていた大学の後輩、佐野、宇田川に施設等チームの良さを伝えてくれたのが佐藤。
来季から所属するBC福島はオリックスとつながりが強いチーム。
宮崎の地で垣間見せた可能性の蕾を、福島で大きく開かせてもらいたい。



「四季オリオリ」

佐藤に関して、日刊スポーツのコラム(「四季オリオリ」)より一部引用。

昨年12月、西浦が入院する直前に「闘病生活で野球ができないから、このグラブ託します」と佐藤優は黒色グラブを受け取った
「今年ずっと西浦のグラブでプレーしていました。あいつは、やりたくても野球ができなくなった。僕は…幸せなんだなと。あいつの分も背負って、死ぬ気でやるだけです」

心の支えは指揮官の「愛ある一言」にもあった。今年の8月上旬。東京五輪でペナントレースが中断している期間、灼熱(しゃくねつ)の大阪・舞洲で佐藤優は中嶋監督と二人三脚でティー打撃を行っていた。「上半身が強すぎる。下半身で力を伝えよう」と、右足を30センチほどの高さに固定し、浮かせた状態で強振。かごのボールがなくなると、2人で拾い直す。汗のしぶきで、グラウンドに跡ができるほどバットを振った。

「中嶋監督には、本当にお世話になったので…」
声を震わせて、また思い出した。「去年、監督がまだ2軍の監督だった頃、僕が試合でミスをして、試合後のミーティングで怒られたんです。僕は一、三塁の三塁走者で、一塁ランナーが盗塁してる隙にホームに突入できなくて…。一瞬、ちゅうちょしたんです」。
肩を落として、寮内の風呂場に向かった。「そのタイミングで、中嶋監督がお風呂から出てこられたので、お疲れさまですと言ったら…」
「なに暗い顔してんだ!」
「ミスは誰にでもあるから、引きずるな」
「お前の良いところは明るく元気な性格だろ?」
「落ち込んでも次につながらないだろ? お前のいいところはそこだろう」
「サウナに入って、嫌なこと全部流しきって、明日からまた元気な姿でグラウンドに入ってこい」

その直後、佐藤優はシャワーで洗顔しながら、目を潤わせた。「僕、そのとき本気で感動してしまって…。もっと頑張ろうってスイッチが入りました」

人に好かれる佐藤の素晴らしい人間性も、一軍監督ながら育成選手の練習につき合い、厳しいながらも愛のある言葉で選手を鼓舞する中嶋の優しさも伝わる、ファンでは知り得ない内容のいい記事です。




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