~オリックス、2022パリーグ優勝かけていざ最終戦へ の巻~
千賀、松本、柳田
オリックス休みで、ソフトバンクマジック1で迎えた所沢での西武VSソフトバンク。
ソフトバンクの勝ちもしくは引き分けでソフトバンクの優勝が決まるこの試合のソフトバンク先発は、今季オフのメジャー移籍が確実視されるエースの千賀滉大。
となると、西武先発・松本の出来がこの試合を左右しますが、その松本が千賀以上のピッチングをみせ1-0の西武リードで九回へ。
あと二死でソフトバンク負け、オリックス優勝の可能性残る最終戦に持ち越しというところで出た、柳田悠岐の本塁打。
前日途中交代となった故障が重そうで、残り2試合柳田が休んでくれればと申し訳ないながら思っていましたが、故障をおして出場し猛打賞に同点弾。
柳田の一発で、オリックス逆転優勝はピンチに。
藤井、森、山川
試合はそのまま十一回裏。
打順を考えればここが西武勝利の最後のチャンスとなる可能性高く、ソフトバンクは躍進の立役者・藤井皓哉をぶつけます。
一番・外崎、二番・源田が凡退し、三番・森友哉。
藤井自慢のフォークを右腕をうまく抜いてセンター前にもっていく技ありヒットで、四番・山川穂高。
森からフォーク連投の藤井-海野バッテリー。
山川の狙いはもちろんフォーク一本で、真ん中付近に入ってきたフォークを掬い上げた打球は打った瞬間のサヨナラアーチ。
本塁打のみに価値を置く山川が描いた放物線。
とめどなく飛んだその白球が、閉まりかけたオリックス逆転優勝の扉を押し開けてくれました。
因縁の10.2
ソフトバンクが負け、かつオリックス勝ちでオリックス逆転優勝で、オリックス逆転優勝の条件はそれのみ。
いずれにせよ優勝決定の日は因縁の10.2。
ソフトバンクは対ロッテで、先発は板東、ロッテは小島。
前回のロッテ戦でプロ初完封を果たした板東ですが、このプレッシャーのかかる大試合でその力を発揮できるか。
そしてブルペン陣はモイネロ、藤井、松本が3連投中。
だから4連投を避けるということは最終戦なのでないでしょうが、疲労自体は否定できず、登板を躊躇する可能性も否定できず。
ロッテ小島は残り4回1/3で規定投球回到達。
能力、投球内容はともかく、井口がそれを最優先させるのが心配。
田嶋大樹
オリックス先発は田嶋大樹、楽天は田中将大。
中嶋の相性重視の起用法の弊害としていまだ二桁に届いていないものの、自身8連勝中と今季一皮むけた感のある田嶋。
しかも楽天には今季5勝0敗で7連勝中。
山本を除けば彼しかいないと思えるピッチャー。
田嶋に全てを託します。
全員でW(笑)おう!!
CS進出のなくなった楽天、ロッテの両チームにとっては一消化試合の面もあり。
将棋界に伝わりいまも幅を利かす、いわゆる米長哲学。
名人1期・永世棋聖の米長邦雄曰く、「自分にとっては消化試合だが相手にとって重要な対局であれば、相手を全力で負かす」。
この美学、矜持が、将棋界を日本の一文化として崇高なるものに位置付けています。
長いペナントレースの決着戦となるこの両試合。
プロの全力勝負を存分に楽しみましょう。