～オリックス、やっぱりの小野・恐ろしい山下・？の山本・寂しい山岡 の巻～
小野泰己
敵地でソフトバンクスイープを狙ったカード3戦目は、サヨナラ負け。
打線活発、勝てた試合とも言えますが、投手陣が耐え切れず。
試合が乱れた要因はもちろん先発の小野泰己。
直接観た二軍戦の印象通りで、ボールを制御できず。
細かい制球でなく大雑把な制球もなければ、試合にならず。
この結果は当然に小野自身の能力の問題も、二軍戦で結果を残していた黒木もいたなかで、地元ということもあってか小野を選択した首脳陣のミス。
小野の制球難が二軍戦でも解消されていなかったのはファンでも知っていたこと。
山下舜平大
嫌な流れで迎えた西武3連戦初戦。
迎え撃つは、豪腕・山下舜平大。
いくら相性いいと言えど、公式戦4試合目で3度目、オープン戦含めれば4度目の西武との対決となれば、相手も慣れてはくるもの。
山下自身の調子もよくはなく、7イニング中4度得点圏にランナーを許す苦しいピッチングながら、そこで踏ん張り、結局無失点。
連続無失点を20回1/3まで伸ばしました。
ピンチでも動じず、防御率は0.37。
とにかく、恐ろしい。
山本由伸
2戦目は山本由伸。
オリックス・山本と西武・高橋光成のエース同士のマッチアップは5月で既に3度目。
過去2回は勝ち負けつかずと負けで今回も勝ち負けつかず。
リードしてマウンドを譲ることは一度もなく、内容的には山本の3連敗。
数字的には防御率1点台キープも、山本らしい圧倒的なピッチングはいまだなし。
逆転サヨナラ
試合は2点を追う九回裏に3点奪って逆転サヨナラ勝ち。
九回のマウンドに上がったのは西武のクローザー・増田。
0勝1敗5セーブはともかく驚いたのは防御率で、まさかの6.75。
先頭の小田に対しても真っすぐ高く、キレもなく、それでも小田が塁に出れず万事休すと思ったところからの逆転劇。
宜保、茶野、中川がヒットで続き満塁となったところで、森友哉が初球をライト前で同点、そして頓宮が外スライダーを軽く捌いて逆転勝利。
力不足のクローザーを起用という相手ベンチがくれたチャンスを逃さなかった打線。
さすがのチーム打率リーグトップ。
森友哉、黒木優太
感心したのは、森友哉。
あのチャンスで初球を振れる勇気。
そしてヒットにできる技術の高さ。
また、古巣相手に全く臆しないどころか、逆にパワー増しの心の強さ。
本当に頼りになります。
また、八回裏無死満塁のピンチを救った黒木に九回表を三人で片付け攻撃のリズムを呼んだ比嘉も素晴らしかった。
黒木に関しては先発転向を直訴しローテ入りを果たすも先発機会は一度しか与えられず。
忸怩たる思いはあるでしょうが、それで不貞腐れることなくその思いをリリーフとして上がったマウンドでぶつけたのはまさにプロのあるべき姿。
中嶋の耳打ち
ソフトバンクに続き西武スイープを狙った3戦目は、ソフトバンク戦同様に逆転負け。
シュウィンデルの来日初本塁打などで初回二回に3点奪い、先発山岡は調子よし。
楽勝ムード漂うも、山岡が六回にまたも崩れて追いつかれ、中継ぎも崩れて負け。
2四球と課題の制球難を繰り返した小木田はともかく、阿部に関してはある程度仕方なし。
前日の逆転劇再びと無死一二塁のチャンスをつくるも小田のバスターが決まらずゲッツー。
バスター自体は問題ないも、相手に何かあると思わせた中嶋の耳打ちが余計でした。
問題は追加点取れなかった打線よりもやはり先発・山岡泰輔。
課題の六回
山岡課題の100球近づいての六回。
2四球与えるもそのままマウンドに立たしたのは中嶋の親心。
が、結果はまたしても。
入団以来勝ち星に恵まれなかった山岡。
昨季後半から勝てず今季もいまだ0勝。
当時は打線の援護がなかったのが原因も、いまは100球間近で崩れる山岡自身のせい。
山本、宮城、山下、田嶋に次ぐ、ローテ5・6番手の投手としては十分も、暗黒期を支えてくれた時代を知る者にとってはやはり寂しい。
体力のせいか、技術のせいか、精神的な影響か。
これというわけでなく総合的にが躓く原因でしょうが、まだ若い山岡、ここで終わってはもったいない。
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