~オリックス、「開幕ショートは安達」の巻~
安達了一
オリックス西村監督が開幕ショートを安達に任せると明言した。
昨季は56試合出場と出番を減らしたが「ショートは安達が守備に関しては1番というものを見せてくれた」と評価。持病の潰瘍性大腸炎と向き合う必要があり「体調を考慮して使っていかないといけない」とした上で「現時点ではショート安達」と言い切った。
安達の休養日については「去年ルーキーだった太田、宜保が出てくるかも分からない」と次世代ショートを育成する方向。さらに「セカンドもサードも激戦区」とし、二塁は福田、大城、三塁は中川、西野ら具体名を挙げて競争を想定した。また、一塁はモヤとT-岡田、新外国人ロドリゲス、捕手では若月と頓宮が争うなど内野の各ポジションでバチバチの火花が飛ぶ。(日刊スポーツ)
昨季の開幕直後。
自慢の守備で目に見えるミスを連発し、チームのスタートダッシュ失敗の一因をつくったショート・安達了一。
ソフトバンク戦、山本由伸のあわやノーヒッターの快投も、打たれた1安打は往年の安達ならば捕っていたのではと思わせるもので、それが余計に衰えを目立たせ。
結局復調ならず、二軍落ち。
大城滉二
遊撃練習も行っていた福田に安達の後を託すも、ミス連発で失格。
そこに、待ってましたと食い込んだのが、ユーティリティとして侍ジャパンにまで上り詰めた、大城滉二。
貧打にポカ。
これが大城の負の代名詞も、アマ時代の本職ショートを任されると一変。
守備も安定、打も三割をキープと主力級の大活躍。
ユーティリティがレギュラー奪取するパターンに入ったと思いきや、腰痛により戦線離脱。
一年一軍で出続けたことのないことによる体力不足。
レギュラー奪取もう一歩のところでリタイア。
一軍半レベルの選手の、あるある。
再び、安達了一
安達に大城が抜けた穴を埋めたのは、混乱を招いた当人の安達。
Tと同じく一軍で結果残せずのファーム落ちも、Tと違ったのは二軍で(それなりに)結果を残した点。
レギュラー奪取後初の故障・病気以外での二軍暮らしを無駄にせず、心身ともに復調し、一軍再昇格。
以降は、守でテンポをつくる安達らしい動きで、シーズン終盤に不可避の脳震盪で離脱するまでショートを守り続けました。
次世代ショートの育成
安達降格後の大城の働きは忘れられず、大城と安達の一騎打ちになるかと思われた来季のショート争い。
しかし、西村のなかではとりあえずの結論は出ているようで、「現時点ではショート安達」。
大城には腰の不安まだあり、かといって太田や宜保はまだまだ早い。
56試合の出場ながら打率.277は、貧打のオリックスの中ではトップクラス。
シーズン中終盤の守りが維持できると仮定すれば、春季キャンプ前の現段階では当然の選択。
あとは西村も言っているように、安達の休養日に太田や宜保を起用し経験を積ませ次世代ショートの育成を。
特に太田は、かなり楽しみです。
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