~オリックス、アダム・ジョーンズ入団会見②「オリックスにすべてをささげる」の巻~
「その分早く野球ができる」
昨日の記事に続いて、アダム・ジョーンズ入団会見について(引用はスポニチより)
―心配事は。
「特に心配はない。1つ言えるのは健康でいること。打順の中に自分を組み込んでくれれば、しっかり仕事をしたい。月曜日は休みだと聞いているのでしっかり休みたい。いろいろな方から話を聞いているが、確実に日本の野球を楽しめると聞いている」
―メジャーとキャンプは違うが戸惑いは。
「野球は野球なので、そこに戸惑いはない。もちろん早く調整しないといけないが、その分早く野球ができる」
昨年9月のダイヤモンドバックスの休みはわずか3日。
日本より遅く始まり日本より早く終わるMLBに比べると、櫛の歯が欠けたようなNPBの日程はベテランに差し掛かったアダム・ジョーンズにとってはありがたい。
その分、人工芝という弊害はありますが。
「その分早く野球ができる」のことばは、野球というスポーツへの深い愛を感じます。
スーパースター
―ホームラン、打点、安打数など求めていきたいのは。
「自分が求めていきたいのは、自分を打順の中に入れてほしいということ。打順に入れば、何かができると思っている。だから健康でいることが大事で、メジャーでも健康だったからこれだけプレーできた。ランナーが得点圏にいれば還すと思うし、いなければ自分で得点しようと思う。一生懸命にプレーして、努力を若い選手にも見せたい」
―イチロー氏と話は。
「シアトル時代に一緒にプレーしたが、私も若かったし、気を使っていたので、普段は簡単に話をしなかった。ただ、ファッションやプレースタイルは大好きだった」
昨日の平野、上原に次いで、ジョーンズから発せられた3人目の日本人メジャーリーガーの名は、日米のレジェンドであり、オリックスOBのイチロー。
マリナーズ在籍時のジョーンズの年齢は20ちょっと。
当時バリバリのメジャーリーガーであったイチローはジョーンズにとってもスーパースター。
そういえば、新加入のロドリゲスはジョーンズを「スーパースターの彼」と称し、広島→ミルウォーキー→ロッテのジャクソンは「会った時にそのサイン入りユニホームが欲しいよ」と語る。
当時から10数年が経ち、いまや、アダム・ジョーンズがスーパースターに。
チームリーダー
―24年連続V逸のチームだ。
「勝ちたいというのが第一。ソフトバンクが強いのは知っているし、早く対戦したい。自分ができることは勝ちを求めて、まずは開幕戦を大事に。一戦一戦考えて、最初から10月を考えてやることはない」
―リーダーシップもある。
「チームの中でリーダーになってもらいたいのであれば、そういう存在になりたい。求めるのであれば、どんな形でもなりたい。努力することを見せて、皆さんがそう感じてくれたら、うれしい」
そういえば、オリックスバファローズが誕生して以来、チームリーダーと言える選手が果たしていたのかどうか。
攻撃力不足の解消と同じくらいに、チームリーダーとしての役割も大きい。
「オリックスに全てをささげよう」
―守備も自信が。
「若いときはショートで、外野に回って、センターや去年はライト。自分が任されたポジションを全力でやりたい。リスクはあるが、ダイビングキャッチなども恐れずに一生懸命やりたい。守備にも誇りを持っている。あと野球ができるのは何年かもしれない。オリックスに全てをささげようと思っています」
シアトル時代、ジョーンズが遊撃手から外野に回った理由は、ショートにユニエスキー・ベタンコートがいたから。
その二人が、異国で同じユニフォームを着るのだから、人生は面白い。
ゴールドグラブ賞4回受賞に第4回WBCでのホームランキャッチ。
誇りを持つに十分な実績。
そして、「オリックスに全てをささげる」。