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アダム・ジョーンズ

~オリックス・ジョーンズ、指名打者にようやく収まる の巻~




指名打者

昨日のファーストランナーの生還を許したプレーが決定打となったか、ようやくジョーンズが指名打者に落ち着きました。

一塁にロドリゲス、左翼にT、レフトに吉田正尚の布陣は決して強固とは呼べぬも、彼らはみな守備力を補うだけの打力を備えています(Tのレフトは決して下手ではなく、むしろ上手い方ですが)。

決断としては、正直遅い。
ジョーンズのMLB時代のUZRの低さとゴールドグラブ受賞の反比例は常に話題となっていたわけで、さらにキャンプから開幕前の練習試合をみていれば、もっと早く判断できたはず。

開幕が始まれば変わってくれるとの期待もあったとは思いますが。

その点、開幕戦後の記事でも書きましたが、ジョーンズを上回るゴールドグラブ10年連続10回受賞のアンドリュー・ジョーンズを指名打者専門とした星野はさすがです。



遠慮

守備力もそうですが、守備位置も常に深かったジョーンズ。

これに関して外野守備コーチの佐竹は一体どのような指導(もしくは指摘)をしていたのか

相手がバリバリのメジャーリーガーといえど、チームの一駒。
素人がみても明白なわけですから、専門家からすればその守備力は考えられなかった程であったはず。

選手よりコーチ・監督がメジャーリーガーに遠慮していては、どうしようもない。



フィールディングバイブル

守備の研究書として有名な「THE FIELDING BIBLE Vol.4(フィールディングバイブル/2015年版)」にて、ジョーンズはこう評されています。

「ゴールドグラブ賞を4度獲得しているジョーンズは、守備指標の正当性に関して最も論議を呼ぶ選手の一人である。最大の長所は肩で、2003年以降のセンターでは、送球防御点で2位に19もの差をつけている。また浅いフライの処理にも優れていて(中略)。しかしながら、特に深い打球に対する反応が悪く、本来なら追いつけるはずの打球のミスプレーに繋がっている」(SLUGGER)

それを自覚しての守備位置の深さなのかとも思いますが、それにしてもこの評価を読むと、隔世の感あり。



ジョーンズ狂騒曲

そして、フィールディングバイブルはこう締めています。

「総合的にみて、ジョーンズはリーグ平均レベルのセンターではあるが、その名声に見合うほどの守備力はない」

5年前がリーグ平均。
そこから5年経てば、やむなし。

オリックスファンのみならず多くの野球ファンの耳目を集めたジョーンズ守備問題は、MLBゴールドグラブの名声に目が眩んで現実を直視しなかった首脳陣(とファン)が巻き起こした狂騒曲

ようやく、指名打者という落ち着くところに収束しました。

残り110試合、これで他球団とハンデなしで戦えます。



センター後藤とセカンド大城の処遇

ジョーンズがライトから消えたことで生まれた次の問題は、センター後藤とセカンド大城の処遇

練習試合打撃好調でようやく開眼かと思われた、もともとは貧打堅守の二人。
しかし、いまは元の姿に逆戻り

ただこの不振には、守備範囲の狭いジョーンズのカバーに専心していたことが影響していたとも考えられ。

ならばその懸念が解消されたいま、選択肢は二つ。
ジョーンズカバーの必要がなくなったのに伴い、打てない二人もベンチに下げるか、
ジョーンズカバーの負担がなくなったこと生まれる余裕が、打撃面に好影響を与えると期待するか。

西村の答えは後者。



七番若月が送って、後藤と大城

しかし、
大城はともかく、いまの後藤の、手足バラバラ腰砕けバッティングは全く期待できず。

同点の九回。
六番ロドリゲスが四球で出て、七番・若月に犠打
(いまだけとはいえ)好調三割バッターに送らせる。
次打者は一割打者の後藤に五分打者の大城なのに。

とりあえず二塁に送れば…は、消極的戦法の極致。

そして、
後藤には代打伏見を送るも大城はそのまま
ここは代打で勝負では。



榊原翼

オリックス先発は、今季初登板の榊原翼

制球にばらつきはあるも、それがどうしたと、気迫満載、魂のピッチングで補うは昨年観たそれ。
コロナなんのその、相手打線を抑えて叫ぶ姿は、ファンの心を打ちます。

競馬でいえばかかった状態にもみえた榊原。
しかし、それくらいの闘志がこのチーム、そして榊原自身には必要。

強いストレートで押し込んでの5回1失点は十分な内容でした。

応援したくなる選手です。



なんとか引き分け

Tのスリーランでその榊原に勝利投手の権利が生まれるも、それを消したのは増井浩俊
昨年も榊原の白星を消し、今年もまた。

その後サヨナラのピンチを凌ぎ、なんとか引き分けに持ち込んだオリックス。
引き分けが意味をなすのは貯金のあるチーム。
借金まみれのチームにとって、引き分けは負けに等しい。

榊原が感情むき出しで奮闘していただけに、彼に白星をつけてあげたかった。





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