祈優勝! オリックスバファローズ

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アダム・ジョーンズ

~オリックス、代打ジョーンズのタイムリーで九回に追いつく の巻~




宮城大弥

山本と宮城の登板日は是が非とも勝ちたいオリックス。

この試合の先発はその宮城大弥
6回/失点1(自責点1)と先発として十分の内容。
ただ、毎回ランナーを出していたように、内容的には前日の山本のように圧倒的と言うほどではなく、ここでの交代もやむなし。
しかしそれでも粘り強く投げてくれたこと(とバックの好守備)が1失点で済んだ理由で、さすが宮城というところ。



5球続けたパワーカーブ

打線の方はソフトバンク先発・石川の丁寧なピッチングの前に7回まで1得点。
初回一二番の連打でチャンスをつくるもクリーンアップで還せず、そこからはほぼノーチャンス。

二度目の好機は六回。
一番からの好打順も二人あっさり倒れて吉田正尚。
吉田に制球乱しフォアボールを与えた石川でしたが、次打者杉本には外のパワーカーブで勝負し追い込みます。
前打席の内角シュートが伏線となっており、まさに甲斐の好リード。
しかし5球目、5球続けたパワーカーブを杉本がセンター前にもっていきました。



見逃さなかった杉本

パワーカーブの連投自体は、杉本全くタイミングが合っておらず、配球的には問題なし。
ただ勝負球の5球目が甘く入ってしまったということ。
そしてそれを杉本が見逃さなかったということ。

簡単に、見逃さなかったと書きましたが、その唯一の失投をしっかり捉えきれるところに杉本の成長が窺えます。
それこそがこの(昨年までの杉本ならば考えられない)高打率の理由。



会心の当たり

そして五番の安達
エアポケットに入ったようにスーッとストライクを取りにきた石川の内真っすぐを捉えた打球は、打った瞬間歓声が上がる会心の当たり
フェンス上段直撃のタイムリーツーベースでようやく同点に追いつきました。

一走杉本本塁憤死も、二死でレフトが外国人のアルバレスということを考えれば本塁突入は当然の選択肢。

それよりも、この安達の打球、角度・勢いともにフェンスを越えると思いましたが



バルガス初登板

直後の七回表。
宮城から比嘉にスイッチ。
一死一塁で左が4人続く場面、左殺しの山田修義と思いきや、ここでまさかの新外国人バルガス投入。

決して楽な場面でないところでのプロ初登板。
中嶋らしい大胆な投手起用。

そのバルガス、カットボールで死球、暴投で自らピンチをつくるも、それでもなおカットを投げ続けなんとか0で凌ぎました。

大きなタテのスライダーは披露せず、カット中心の配球。
きれいな真っすぐはほぼなく、ボールを動かして勝負

十分戦力になってくれる印象。



珍しく犠打奏功も

八回はヒギンス
先頭のデスパイネに二塁打を打たれ、犠打→犠飛で勝ち越されます。

犠打→犠飛、珍しく犠打が(直接的に)奏功

しかし、無死でバッターは12球団でも屈指のバットコントロールをもつ中村晃に(代打)長谷川勇也。
しかも代走に快足周東を起用。
ヒット一本で二塁からほぼ還ってこれる状況なわけで、1点「だけ」を狙うならば犠打が最適解でしょうが、中村、長谷川に任せた方がさらなる得点が期待できたはず。

しかもチームはクローザー不在。
最近の試合で九回に失点しているように、1点で逃げ切れるチーム状態ではないわけで。

失点1は痛いは痛いも、結果的にはこの采配に助けられました。



石川交代

采配に助けられたといえば、好投の先発石川を七回で交代させたのもオリックスにとってはラッキー。
球数88球、おせっかいながら、ソフトバンクのブルペン事情を考えても最低でももう1イニングは(個人的には最後まででも)任せるべき。

そして九回、先頭の吉田正尚に嘉弥真をぶつけるも、フォアボール。
ただこれは嘉弥真を責めるよりも吉田の選球眼を褒めるべき。
予定通りに板東を起用も、杉本が初球を迷いなく振りセンター前に。

甘い球をしっかり捉える杉本、躊躇なく三塁に進んだ代走小田、さすがです。



代打・ジョーンズ

無死一三塁で安達。
二遊間下がるもバットに当てきれず三振。
三振はともかく打者は安達、偽装スクイズを試して一走を二塁に進める策もあったのでは。

一死一三塁で代打の切り札ジョーンズ
併殺の危険性もあり不安もありましたが、低めフォークを拾ってレフト前に同点タイムリー

代打にジョーンズがいる安心感。
そしてしっかりと仕事をするジョーンズ。

チームに欠かせない選手です。



価値のあるドロー

同点に追いついて一死一二塁。
サヨナラのチャンス続くも、来田、代打西野が倒れゲームセット。
来田はともかくいまの西野の打撃は頼りない
昨年は体を大きくして強いスイングを心がけていたものの、故障し方向転換。
結果スイングも弱くなり、当然結果も出ず。

ジョーンズの代走に宜保を起用せず、西野のところで代打宜保の方がまだ楽しみもありました。

それはともかく、2度リードされるもなんとか追いつく粘りのゲーム。
首位チームとしては、価値のあるドローです。




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