~オリックス、一番福田・二番西浦で全4打点 の巻~
東明大貴
開幕まで残り2試合。
先発は開幕第二戦の先発が予想される東明大貴。
今日もいつも通りの粘り強いピッチングで6回2/3を2点に抑えました。
今日の試合も与四球は0。
オープン戦、18回2/3を投げ与四球わずか2と安定したピッチングを続け、防御率は0.96。
開幕2戦目で投げあうオリックスの元エースは今日の試合では押し出しを献上。
いまの東明の場合、制球力の不安がないぶん自滅がなく、安心して観ていられます。
二番・西浦颯大
新監督が期待する二番・西浦颯大が急停止。
打率は2割を切り、打線分断の一因をつくっています。
打順要再考を訴えてきましたが、オープン戦残り2試合となっても西浦を二番に起用。
その西浦、第一打席は無死三塁の場面。
阪神サイドは前進守備を敷いておらず内野ゴロで一点の場面でしたが、しっかりとセカンドゴロを打ち、最低限の仕事をこなしました。
最低限とは書いたものの、小谷野を除きそれすらできなかったのがオリックス。
キャンプ終盤の対外試合でも同じような場面で内野ゴロを放ち西村から褒められていました。
ヒットは確率的には4回に1回。
こういう点の取り方は非常に意味があります。
一番福田、二番西浦で固定
五回の第三打席。
二死からエラー、ヒット、四球と相手から貰ったチャンスで、外のスライダーをセンターに弾き返し2点タイムリー。
西村のバットから貴重な追加点が生まれました。
相手先発が左の岩貞ながら二番に起用されたところをみると、西村は一番福田、二番西浦で固定していくつもりでしょう。
新監督の覚悟に、あとは若武者がバットで応えるのみ。
出塁率,386
その西浦の3打点全てに絡んだのが、一番に入るキャプテン・福田周平。
快速飛ばして三塁打2本はさすがの一言も、それ以上に評価すべきは二つの四球。
打率,286で出塁率は,386。
出塁率に価値を置く福田にとってもこの数字は自信となるもの。
一番打者の役割を十分に果たしてくれています。
オリックスの一二番問題
高い出塁率が示すように一番・福田が塁に出て、
犠打よりも打の二番・西浦がその福田を還し、今日は一二番で全4得点をあげました。
坂口智隆が抜けて以来の課題である、オリックスの一二番問題。
昨シーズン中盤からの福田の台頭によりその一つは埋まりました。
もう一つは打撃フォーム改造途中の宗の代わりに西浦が期待度込みで登用。
今日の試合ではうまく機能しましたが、正直西浦はまだ不安ではあります。
この試合が再噴射のきっかけとなってくれれば。
セットアッパー不在
山本先発転向により生まれたセットアッパー不在。
山本にとっては良くてもチームにとってはかなりかなり大きな穴。
今季そこを担うは、報道によると澤田圭佑と岩本輝の模様。
澤田はシーズンを見込み回跨ぎでの登板となり、1回1/3を被安打2・無失点。
岩本はセーブが付く場面で三者凡退に古巣を打ち取りました。
カーブにフォークという武器のある岩本は安心して観れますが、私的には澤田がやや心配。
しかし、今オープン戦も防御率0.00と結果を残しており、私の心配が杞憂であることを祈るばかり。
後藤駿太のレーザービーム
最後に、その澤田のピンチを救った後藤駿太のレーザービーム。
基本的にはワンバンがセオリーも、あそこまでドンピシャで投げれれば言うことなし。
陳腐な例えですが、ライトということもありイチローを思い出しました。
あの強肩に守備力。
本来は一軍にいるべき選手。
ほんと、打ってさえくれれば(と願い続けてはや9年)…。