~オリックス、FA静観 の巻~
一変
ほぼ獲れないのにFA選手に手を挙げては断れていたかつてのオリックスから一変。
福良体制に代わった今季は誰一人手を挙げず。
ロッテ・鈴木大地、
楽天・美馬学、
ソフトバンク・福田秀平。
また自由契約選手では、楽天・嶋基宏。
福良の公言通り、いずれもスルー。
ユーティリティ
個人的印象でいえば、
日本ハムは大田のチームでロッテは鈴木のチーム(奇遇にもどちらも強打の二番打者)。
開幕戦の鈴木スタメン落ちを喜んだのも束の間、すぐに実力でポジションを取り返し、キャリアハイ。
安定した打に加え、鈴木の評価を高めているのがそのユーティリティ性。
ユーティリティをやめ守備位置を固定すべきとの声も稀に聞きますが、MLBではユーティリティは当然の一策で、昨年からはMLB専門誌「スラッガー」のポジション別評価でもユーティリティ部門が新設されるくらいに一般的になっています。
第一、オリックスには固定できるような選手がほぼいない。
それに宗のように出場機会を増すために複数ポジションを希望する選手も多くいます。
試合に出なければ給料は出ない以上、それはある意味当然の選択。
成長すれば自然とポジションは固定されていきます。
鈴木大地、美馬学
安達の2個下の鈴木大地。
二塁三塁遊撃と来季誰が開幕スタメンにいるか分からないオリックスに入れば重宝される選手も、若手の出場機会を増やしていかねばならず、大金に人的補償まで払って獲得するには値せず。
美馬も人的補償が発生。
それがなくても、実力的にも手を挙げる必要を感じず。
福田秀平
ただ、福田秀平は獲れれば普通に欲しい選手。
ヤクルト山田に破られるまでの連続盗塁日本記録保持者(5年にわたって32回連続成功)で、課題だった打撃も山本由伸から特大のアーチを放ったように確実性に加え長打力も向上し。
怪我がちでもあり、巷間伝えられる3年5億が適しているかは疑問ですが。
ただ、育成モードに入ったいまのオリックスが福田に手を挙げないのもよく分かります。
嶋基弘
この中で唯一オリックスが獲得検討と報道されたのが、嶋基宏。
経験豊富なベテラン捕手はどのチームも欲しいものの、オリックスには複数年契約済みの山崎勝己がすでにいます。
そんなことよりも、走られまくりのあの肩は出場させるのが怖いくらいのレベル。
同リーグであの弱肩を幾度もみていれば動くはずもなく、当然にスルーしてヤクルトに決定。
次は若手が育ったとき
今季最下位のオリックス。
いまはまだ自前の若手を育てる時期。
ある程度の形ができたとき、2017年のアストロズがカルロス・ベルトラン(来季のメッツ監督)を獲得したようにチームのことを最優先で考えられるベテランを獲ってほしい。
次、オリックスがFA選手の獲得に向かうのは、
上述の通り若手が育ったとき、
もしくは育成が失敗に終わったとき。