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福良淳一

~オリックス、福良GMインタビュー「急場凌ぎの補強はしない」② の巻~




社会人野手不獲得

前回の記事に続いての第2弾。

ドラフトではもう急場凌ぎの補強はやめようということですね。ピッチャーに関してはこれまでどおり、社会人出身の選手も獲りますけど、野手に関しては高校生を中心に、大学生までという方針でいこうと考えています(Sportiva)

福良の社会人野手不獲得宣言。

プロに比べレベルの低い投手と長く対戦することは野手にとっては回り道。
その視点で見れば、高校生より長くそのレベルにいる社会人野手獲得の成功率は確かに低い。

ただ、高卒社会人であれば21歳で、大学4年よりも年齢は下
しかも大学よりレベルの高い社会人投手と対戦してきている。

所属や年齢、体躯で選手を評価し先入主を抱くは、スカウティングの方針としては決して正しいとはいえません。



大人のチーム

これまでのオリックスのスカウティングの問題は、前回の記事でも述べたように、いわゆる俊足好打タイプの選手を偏愛し過ぎたこと。
それは所属の問題でも年齢の問題でもなく、獲得選手のタイプの問題。

実際、他球団に目を移せば、西武のキャプテン・源田、ロッテの四番・井上は大卒社会人。

そして、オリックスの前身・阪急ブレーブスは社会人を多く獲得してきたチーム
福本、加藤秀司、簑田浩二、熊野照光、藤田浩雅など多くの成功例があります。

所属企業で社会的役割を担ってきた彼らがチームの雰囲気を醸成し、阪急ファンが愛した、いわゆる大人のチームを築いてきました。

その年魅力のある選手を、所属や年齢関係なく、獲得していくべき。



「ピッチャーに関してはこれまでどおり、社会人出身の選手も獲ります」

上述の福良の発言で安心したのは、「ピッチャーに関してはこれまでどおり、社会人出身の選手も獲りますけど」という点。

以前も書きましたが、日本のトップクラスの選手が集結した第4回WBCにて、投手13人中社会人出身は4人。
高卒5人、大卒4人と比べても大差なく、入団した数からすればむしろ多いともいえるのでは。

決して投手陣が強固でもないにもかかわらず今回のドラフトで社会人投手を一人も獲らなかったことから、社会人野手のみならず社会人投手も忌避するつもりかと不安になりましたが、ここはさすがにそうとはならず。

育成の旗のもと、高卒が正、社会人が悪との近年の風潮には一切首肯せず。
育成の広島が優勝するまでにかかった期間は、24年。



使命

刃物だけでも、鉋、鑿に鋸。
他にも玄翁、錐ら。
長所があれば短所がある。
いろいろな道具があってこそ

同じような道具を何本もそろえてきたのがいままでのオリックス。
この部分を改めていくことが、新GM福良に課せられた使命です。



過去を否定する覚悟

再び社会人野手について語れば、
編成トップのGMが、グラウンドトップの監督が、そして前主将が社会人野手
そのことだけみても、社会人野手の有益性は証明済み。

監督時代、目先の勝利のみを追い続け、また自らの過去に囚われ続け、犠打ばかりを繰り返してきた福良。
それが、いったんユニフォームを脱ぎ俯瞰する目をもてば、高卒から6年も大分鉄道管理局に在籍した自らの過去さえも否定する

福良の社会人野手不獲得の方針には反対ですが、
その是非は別とし、福良の覚悟には深く感じ入るところがあります。





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-福良淳一
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