祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

福良淳一

~オリックス、福良GMインタビュー「急場凌ぎの補強はしない」③ の巻~




育成8人指名

一ヶ月ほど前に書いた、~オリックス、福良GMインタビュー「急場凌ぎの補強はしない」① の巻~~オリックス、福良GMインタビュー「急場凌ぎの補強はしない」② の巻~に続く第三弾。

以下、福良GMへのインタビューを行ってくれたsportiva(著者:石田雄太)からの引用です。

―― 昨秋のドラフト、育成選手を8人も指名したのには驚かされました。

「そうですね。一芸に秀でた選手を育成で獲って育てようということです。去年の9月末には初めての試み(近鉄との合併後のオリックスとしては初)として入団テストを実施しまして、90人のなかから合格した選手を去年のドラフト育成枠で4人、指名しました」

ドラフト情報誌が溢れ、巷には素人スカウトがいてドラフト候補生の映像を勝手にアップしてくれる時代。
とはいえ、各地区担当1人のスカウト配置では候補者全てをチェックすることは物理的に無理。
またチェックできたとしてもドラフト上位以外は、そこまで頻繁にみることはできず。



入団テスト

そんななか、福良が行った入団テスト
かつてはどこの球団も実施していましたが、上述した通り情報通信の発達に伴い行わないチームも増えていき、入団テスト自体にやや古臭い印象を感じるのは事実。

しかし、その場を設けることで、選手のパフォーマンスを間近でみれ、スカウト・コーチ陣のダブルチェックも容易。
また(ここが実は大事な)プロ入りへの強い意志・覚悟も確認できる。

実施して、マイナス面は全くなし。

一軍首脳陣からの評価も高い、育成6位の大下誠一郎が入団テスト組か定かではありませんが、もし彼がその場にいたならば、素材としては粗削りも、フルスイングに全力プレー、声で注目を浴び、目立っていたはず。

来季からも継続していってもらいたい。



「目の前の試合だけ、そのシーズンのことだけを考えて」

―― 福良さんはGMになる前、ファームで育成担当GMを務めていた時期がありました。育成重視の方針は、その時の経験が生きているのでしょうか。

「そうですね。監督をやっていた時には目の前の試合だけ、そのシーズンのことだけを考えて戦っていくという発想になってしまっていましたが、監督を経て育成担当GMになってみたら、中・長期的にどうやってチームをつくっていくかという視点が欠けていたなと思い知らされました。そういう視点からチームを見ると、こんなに違って見えるものなのかと痛感させられましたね」

監督という野球人のトップを極めながら、このような自省した発言ができるところが人間・福良の素晴らしさ

個人的に、監督・福良の限界をはっきりと感じたのは監督実質3年目の2017年シーズン。
Aクラスは程遠く、かといって5位転落の危険性もないなか、順位確定まで若手を登用せず、中島や小谷野を重用する采配を続ける福良の姿には、若手育成がチームの礎となるという基本的な考えが感じられず、まさに福良が言うような「目の前の試合だけ、そのシーズンのことだけを考えて戦っていくという発想」でした。



「中・長期的にどうやってチームをつくっていくかという視点が欠けていた」

「中・長期的にどうやってチームをつくっていくかという視点が欠けていた」

上述した通り、確かに福良の采配にもその視点は欠けていましたが、これは現場指揮官の問題だけでなく、編成トップの長村や中川の責任が大きい。

福良GM体制の確立に伴い彼らも去りました。

編成の全責任を背負う立場となり「違って見え」た末の結論が、育成重視。

個人的には、いわゆる高校生中心の指名よりも(アマチュアレベルの)走攻守三拍子型野手の獲得を中止するだけで大きく変わると思っているのですが。

それはともかく、福良の中・長期的視点に立ったチーム編成を信じるのみ。
福良のGMとしての手腕には大いに期待しているので。





よろしければ一押しお願いします。

-福良淳一
-