祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

福良淳一

~オリックス、誤審の鬱懐を消せず の巻~




誤審

リクエスト制度、
もしくはプロ野球の根幹を揺るがす大誤審により敗れたオリックス
昨日の雨は、オリックスファンの苛立った気持ちを落ち着かせるために野球の神様が降らせたものと思っています。

一日の休みを置いて、カード最終戦。

通常であればカードの全ての試合を任される審判団が、前回の誤審騒動を受け入れ替え
公平を期して、または謝罪の意を表しての措置でしょう。



オリックスファンの素晴らしさ

勝負でなく誤審で敗れて以降、
モヤモヤが晴れぬまま過ごした二日間。

昨日の記事でも書きましたが、オリックス側が誤審試合の再続行を訴えたのはある意味当然のこと。
それが実現すれば、胃に蟠るこの不快感は解消されますが、
その前に、
誤審後最初の今日の試合を取れば、幾分かはすっきりとします。

誤審に泣いた選手たちを応援するためか、
球場は満員御礼

こういうときだからこそ、
選手・首脳陣と同じ感情ながらも、オリックスファンは選手の背を精一杯押します
今日の場合は、押すというより支えるといった方がふさわしいかもしれません。

オリックスファンは素晴らしい、
そう思わずにはいられません。



1分け2敗

先発の田嶋の好投に、
小島・若月のタイムリー、ロメロの本塁打で楽勝ムード。

過去において、
今日のような勝たねばならない試合をいくつも落としてきたオリックス。

チームの変化を感じ取っていたところでしたが、
田嶋が内川に変化球をうまく拾われてからおかしなムードに。

結果としては、延長十二回に柳田に決勝本塁打を浴びて負け

阪神戦以降の3試合、オリックスのペースに持ち込みながらも1分け2敗
誤審のあった試合も延長に行かずに逃げ切らなくてはならないゲームでした。



反省活かされず

木曜からの3試合で、今日の試合が最も勝てた試合でした。
このゲームを落としたのは、もちろんチャンスで打てなかった選手のせいではありますが、
最大の原因は福良の采配

勝てた試合は選手の力、
負けた試合は監督の采配ミス
そう思えてしまうのが、今季のオリックスの特徴。

六回、
田嶋が、内川に本塁打を浴び、柳田・デスパイネに連打を浴びた場面。
一点差に迫られ二死二塁・打者左の上林という場面で黒木を投入

交流戦本塁打王の上林に黒木(黒木に関してはDeNA戦での乱心以降、私の中では信頼度ガタ落ちです)。
厳しいと思っていたところ、やはり打たれて同点。

阪神戦での反省が全く生かされていません



吉田の無駄遣い

次に八回裏。
一死ランナーなしという場面で、切り札・吉田正尚を投入。

金曜日も九回裏、一死ランナーなしという場面で代打・吉田を投入。
金曜の記事では、勝負を焦った末での吉田起用と書いたのですが、
今日もそれ以外考えられず…。

金曜は前日に投手をフル動員しており、連夜の延長を避けるためとの意味を見つけましたが、
今日はそれも当てはまらず。

なにを求めての吉田起用なのか。
果たして、
吉田の無駄遣い

その意図が計り知れず。
その後の数多のチャンスに吉田正尚がいれば(出しどころは難しかったとはいえ)…。
そう思わずにはいられません。

こちらも、金曜の反省が全く生かされていません。



一死一塁で犠打

増井が一死二三塁のピンチを気迫で凌いだ九回裏。
一死一塁で西野に犠打。

福良がよく用いる一死一塁での犠打
併殺恐れての策とはいえ(実際次打者の安達が併殺になりましたが)、
あまりにも消極的

セイバー上も(参考文献:9回裏無死一塁でバントはするな(著:鳥越規央))、
一死一塁での得点確率は26.7%、
二死二塁での得点確率は21.8%と、明確に否定されています。



ヒーローの登場も、犠打

澤田圭佑が一死満塁のピンチを、武田の好返球もあり凌いだ十回裏。
先頭の小島が四球で出て無死一塁。

打者は武田。
これぞまさしくプロという好返球でチームの危機を救ったヒーローの登場
野球の神様の粋なお膳立てにスタンドは沸きかえりましたが、
福良の選択は当然犠打

セイバー上はこの場面の犠打も否定されていますが、まあ福良ですから仕方ないでしょう。
ただ武田の次は山崎勝己
山崎の交代を過度に恐れる福良がここで代打を出すはずもなく。

であれば、ここで武田が送っても二死二塁そのまま(ないしは三塁)になる公算が大。

そう考えると、ここは武田ヒッティングの方が数倍面白かった。
第一、ファンが、チームの危機を救ったヒーローの見えざる力を信じていました

そしての、結果は予想通りに無得点。



伏見と大城の二択

延長十一回は、ロメロからの攻撃で、
ロメロが四球を選んで出塁。
十回、十一回と続けてのノーアウトのランナー。
ここではバットに期待できない後藤ですから犠打しかありません。

続く西野がヒットで一死一三塁。
安達倒れて二死二三塁。

小島のところで左投手が出てきたのを見計らって代打策。
ベンチには、T、伏見、そして大城

ここで一点入ればサヨナラの場面。
Tは左ということで省かれ、伏見と大城の二択
福良の選択は大城でした…。



下手

この場面、
代打の切り札・伏見で勝負でしょう、普通

なぜ大城なのか理解に苦しみ、
結果、
十二回表に一点入れられ、
敗色濃厚の十二回裏ランナーなしでT、伏見をただただムダに使うという愚

福良は十二回まで考えて動きますが、
結論としては考えすぎ。
表の攻撃ならばそれでも構いませんが、
一点取ればゲームセットという裏の攻撃では、勝負に出る時は出ないと

延長十二回で敗れたDeNA戦でもそうでしたが、
ホームチームの利点を全く活かせていません

ホームでの延長戦の戦い方の下手さには、呆れるばかり
福良の特徴である消極性が、いかんなく発揮されています。
もちろん負の意味で。



試合に入り込めず

今日の試合を取れていれば、誤審の鬱懐も幾分かは晴れていたものの、
終わってみれば、
選手の勝負弱さと采配ミスが重なり連敗

気持ちは、否が応でも沈むばかり。

観ていて一つ悲しかったのは、
これほどの熱戦でありながら、
いまひとつ試合に入り込めない自分がいたこと。

その原因が件の誤審にあるのは明らかですが、
この誤審騒動が、野球というものに対する信頼もしくは興味まで奪ってしまったような気がしています。

あれほど愛した野球に裏切られた…。
誇大表現ではありますが、そう思っているのかもしれません。



相手と審判と

最後に今日の審判に関して。

七回の小島の打席で、小島は自打球を訴えましたが主審はフェアの判定。
福良監督が確認(もしくは抗議)に出ましたが、
判定を覆すことなくそのままアウトとなりました。

この場面(自打球)ではリクエストが適用されません
一昨日のことがあったからとオリックスに慮って規則外のリクエスト(ビデオ検証)を行う必要はなく、
ミスはミス、謝罪は謝罪として、
毅然とした対応を取って行くのが今後の審判のあるべき姿

そうやって信頼を回復していくしか手段はありません。
野球ないしスポーツは、相手チーム、審判(への敬意)があって初めて成り立つもの。
その考えは、
誤審に泣かされても、なんら変わりません。



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