～オリックス・福良、二夜連続で三割打者にバントを命じて負ける の巻～
福良といえばバント
福良といえばバント。
バントといえば福良。
バントは、セイバー上否定されている戦法で、
セイバーの進んだメジャーでは、2017年のデータによると一試合当たりの犠打数の平均は0.19。
5試合に一度もみられない計算になります。
もちろん、自己犠牲が高く評価される国民性もあり、日本で上記のような推移を辿ることは考えにくいのですが、
それでも統計学上否定されていることは、洋の東西を問わず同じ。
なのに、福良はバント。
犠打数は12球団トップ。
リーグワーストの犠打成功率など一顧だにすることなく、ランナー出ればとにかくバント。
待ってましたとバント
昨日の試合、
アルバースが崩れビハインドを背負った展開では、福良にサインはなく選手に任せてとにかく打つのみ。
打線が繋がり、最大4点差を五回に追いつきます。
試合が振り出しに戻ると、さあ福良が出てきます。
といってもバントですが。
六回、七回、十回とノーアウトのランナーが出ると、待ってましたとバントのサイン。
全て点に繋がらず。
最悪は、昨日の記事でも書きましたが七回。
規定打席未到達も好調の三割打者・西野に犠打を命じ、投飛併殺。
西野のミスとはいえ、理解不明のサインが主因。
バント教に捧げる
さらにいえば、
六回以降唯一点が入ったのが、二番・福田が出た九回。
三番・ロメロに犠打というわけにはいかず、福田を走らせて伏見の同点打を呼びました。
あれだけ犠打をして点に結びつかず、
唯一バントをしなかったときに点が入る皮肉。
ですが、ここでなにかを感じる福良ではなく、
信奉するバント教に今日も、自分だけでなくチームもファンも捧げます。
三割打者に二夜続けてのバント
吉田が特大のアーチを黒一色のライトスタンドにぶち込んで先制した五回。
続く伏見がツーベースで続いて六番の西野。
押せ押せのなか、福良のサインは、三割打者に二夜続けてのバント。
昨日は無死一塁。
今日は無死二塁。
西野の次は、バッティングが粗い杉本、打率,210の安達。
三塁に進ませれば点は入りやすくはなるものの、
三割打者に犠打をさせてまで、
三進させる必要があるのか。
いつもあんなに欲しがる二塁に既にランナーがいる。
ここから三割バッターで勝負では何がいけないのか。
理解できず
もちろんすべての犠打が不要だとは思いません。
実際、今日は七回無死一二塁、ロッテ・伊志嶺の犠打が勝負を分けました（伊志嶺もいまの打率が三割超えていますが、打席数が13では俎上に上がらないでしょう）。
さらには次打者がこれまで何度も痛い目に遭った田村。
それでも伊志嶺に打たせた方が良いとは思いますが、まだ理解できます。
しかし、福良のこの二夜連続の西野への犠打だけはどうしても理解できません。
福良さん、選手に任せてみませんか？
上述した通り犠打の全てを否定はしません。
しかし、
当該打者、次打者、相手投手、試合展開を考慮に入れているようには思えない福良のバントを三年間見続けた結果、
全ての犠打を否定したくもなります。
実際、犠打は統計上否定されているわけですし。
福良が動かずに6点取った昨日。
福良が動いて1点しか入らなかった昨日。
しかもその一点に、福良の信ずる、犠打は関与せず。
福良さん、じたばたせずに選手に任せてみませんか？
選手を信じて、数字を信じて。
いつもと違っての継投
六回を終えて96球の山岡。
完投出来る球数でもなく、
無失点に抑えていたものの、オリックスのこれまでのパターンを考えると、ここで交代と思っていました。
これが五回であれば、もう1イニング先発に託すのはありでしょうが、
すでに七回。
こちらには他球団もうらやむリリーフ陣が控えています。
しかし続投。
で結果は、二者連続で四球を与えて山岡交代。
そして逆転負け。
いつもと違っての継投。
山岡に託す気持ちも分かりましたが、
もったいない続投ではありました。
二試合続けての一点差負け
最終回、クローザーの内は登板回避も、
二番からの好打順で三者凡退。
痛い2連敗を喫しました。
明日の先発は未知数のローチ。
どちらに転ぶか分かりませんが、いい方に転んでくれれば。
好投手相手に2度の走塁死があっては厳しく（積極性の産物なので一概に否定はできませんが）、
昨日のあの粘りが今日に繋がらず。
ただ今日の（昨日の）敗因は、福良の消極性だと思っています。
二試合続けての一点差負けがそのことを雄弁に物語っています。
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