~オリックス・福良、これぞ福良野球で地元で散る の巻~
地元宮崎
伸び悩む観客動員でも明らかなように、
迷える采配、つまらない試合運びの結果、
地元大阪のファンからも見捨てられた感のあるオリックス監督・福良淳一。
ビジターでもそれは同じく。
そんな四面楚歌の福良を、唯一温かく見守ってくれているのが地元宮崎の方々。
初のオリックス主催試合に、多くの方が足を運んでくれました。
CS争う日本ハムが相手。
地元宮崎の力を借り、カード連勝を狙います。
逆転CSのためには、2連勝が必須。
東明大貴、福田周平
オリックス先発は、じっくり休養貰っての東明大貴。
フォークを低めに集め、5回被安打7・2失点にまとめました。
粘りのピッチングを披露しましたが、粘れたのは無四球だったから。
今後も間隔開けての登板となりそうですが、次回登板が楽しみです。
試合は、0-4で負け。
Tの右中間最深部の当たりが入っていれば、
六回、安達の初球攻撃が奏功していれば、また違った展開となったことでしょう。
福田の頭脳プレーや、ファールになったものの気迫感じるヘッドスライディングには、
宮崎の野球ファンの方も喜んでくれたのではないでしょうか。
ただ、問題は、
この試合の主人公・福良の采配。
これぞ福良野球①~ビハインド時もバント
2点を追いかける七回。
先頭のTが久しぶりのヒットで出たところで、続く大城に犠打を命じた福良。
大城のセーフティの可能性も否定はできませんが、犠打直後すぐに代打・中島を告げたところをみると、たぶんサインでしょう。
このままいけばあと9つのアウトを取られれば負けの状態で、1つアウトを献上する必要性が果たしてあるのか。
しかも2点負けている状態で。
ビハインド時もバント。
これぞ福良野球。
これぞ福良野球②~エンターテインメント性の欠落
一点(だけ)を取りにいった七回の攻撃も案の定無得点に終わり、八回表。
回跨ぎの山田がツーアウトから近藤に打たれ、迎えるバッターは中田翔。
ここでマウンドに上がったのが、近藤大亮。
いつもならばそれでよし。
ただ今日は宮崎での10年ぶりの試合。
それならば、地元の星・山本由伸の出番でしょう。
普段は酷使を避けるべきといっていますが、ここは試合展開を加味しても登板させても違和感のない場面。
高校時代ともに汗を流した仲間たちやお世話になった監督等も山本の晴れ舞台を楽しみにしていたのではないでしょうか(逆に栗山は、上原や清宮の使い方をみてもこういう機会を非常に大事にしています)。
エンターテインメント性の欠落。
これぞ福良野球。
これぞ福良野球③~弱気な采配で女神に愛想をつかされる
で、その近藤が中田に特大弾を浴びてゲームセット。
配球に問題も感じますが、それ自体は仕方なし。
ただ、またまたここで繰り返されたのが、
ビハインドの場面で、ちびちび一点を取りにいっている間に、相手に追加点を取られ突き放されるというところ。
福良3年間の監督時代に何度みて、何度苛立ったことか。
弱気な采配で女神に愛想をつかされる。
これぞ福良野球。
そして今日も宮崎出身のヘッド・西村徳文の影は薄く。
ザ・福良
福良野球満載、これぞザ・福良という今日のゲーム。
皮肉ではなく、
自らを育ててくれた地元で、自分らしい野球、自分らしい采配はできたのではないでしょうか。
初の宮崎凱旋となった今日の試合でしたが、
ほぼいいところなく敗れ、最後の綱のCS進出もほぼ絶望的となりました。
地元で介錯。
それも仕方ないでしょう。
いろいろな雑音を封じてきた宮崎凱旋が終わり、
来季に向けて、
これから騒がしくなっていきそうです。