~オリックス、監督・福良、評価に値せず の巻~
一軍が目指すは勝利のみ
「中長期的にチームをつくっていくことが大事」(湊球団社長)なのは重々理解できますが、
監督としての才のない人物をトップに戴き続けても良いことはなく。
営利企業であればトップはその収支で評価され、才なければ事業は破綻し会社は潰れ多くの者が路頭に迷い。
では、プロ野球の監督は一体なにで評価されるのか。
答えは自らが率いたチームの成績。
育成云々はファームの話。
一軍が目指すは勝利のみ。
それ以上でもそれ以下でもなく。
結果出ず
監督3年間で一度もAクラスに入ることはなく、
2016年には、オープン戦・交流戦・ペナントレース(加えて二軍も)という長い球史において初となる完全最下位を達成。
栄誉といえば、今年の交流戦でのリーグ最高勝率くらい。
ただこれも交流戦の最高勝率は逃しており。
とにかく、
福良が指揮した3年間、
まったくもってなに一つ、結果がでていません。
疑問点
采配にみるべきところはなく、
フロントの非一貫性や選手個々の能力不足という明々白々の問題はあれど、
そこに責任を擦り付けることができないくらいに福良の采配には疑問点が多く。
バント一択の攻撃パターンは、ファンのみならず相手チームにもばれており、投手が投げると同時に勢いよくマウンドを降りてくる場面もしばしば。
昨年は5点ビハインドでも犠打を敢行するという敗戦的行為とすら思えないこともありましたが、
今年も2点3点のビハインドで堂々とバントし、それが往々にして点に結びつかない。
とにかくバント狂は3年間変わらず…というよりむしろ悪化。
TPOを弁えない犠打のサインに苛ついてばかりの一年、いや三年でした。
3年経っても福良はやっぱり変わらない
それでも毎年、
犠打の非有効性に今年こそ福良が気付き、
その部分だけでも変わってくれればと祈るような気持ちでシーズン開幕を待ち望むも、変わらず。
今年など、オープン戦で12球団トップの盗塁数を記録し、
福良自身も走塁革命を標榜しており楽しみにしていたものの、
開幕3戦目対中田での宗への犠打のサインをみて、
3年経っても福良はやっぱり変わらないと、
私的には監督・福良に期待することを完全にやめました。
消極性の伝播
振り返るとここがターニングポイントであったと思う試合は、
7月20日千葉でのロッテ戦。
安定したピッチングを披露していたアルバースが、二回までに5点を失う大乱調。
1-5となり、福良から攻撃のサイン(といってもバントですが)がでることはなくなり選手個々の勝負へ。
すると、
そこから打線が奮起し、五回表とうとう6-6の同点に追いつき試合を振り出しに戻しました。
となると、出てくるのが福良。
六~十回の5イニングで三度犠打を命じ、犠打失敗も含め全て点に結びつかず、挙句の果てにはサヨナラ負け。
あれだけのびのびプレーしていた選手たちが、福良のサインが出始めると同時に委縮し動きが鈍くなった印象をうけました。
恐怖と消極性は伝播します。
動けば動くほどホームは遠く
選手個々に任せていた試合前半と犠打のサインを出し続けた後半。
福良が動けば動くほど、あれだけ振れていた選手たちが静かになり、
福良が動けば動くほど、ホームが遠くなる。
対極的な試合運びを同一試合の中で観て、福良野球の限界を明確に感じました。
そしてこの試合を境にチームは転落。
悪夢の8連敗で、優勝争いからもAクラス争いからも脱落。
福良の犠打への異常な固執がこの惨状を生んだと思っています。
自分の采配を顧みてさえいれば
8連敗に一つ勝ってそこからまた4連敗。
それ以降、福良もさすがに反省したか、
犠打のサインは明らかに減少しました。
TPO弁えずの代表でもあった初回の犠打は以降ほとんどみられず。
負けて学んだといえるも、
余りにも痛すぎる代償。
そしてそれらは、一昨年・昨年の自らの采配を顧みてさえいればすでに学べていたことでもありました。
評価に値せず
失敗は成功の母ではありますが、
同じ失敗を繰り返して成功に手が届くことは絶対になく。
福良の硬直した思考法に起用法。
そして、
何度失敗しても改めることをしない。
来年福良が任されても、この問題が解決できるとは到底思えず。
投手面についても書こうかと思いましたが、
それはまた別の機会に。
人間・福良は大好きも、
監督・福良(特に攻撃面)は、どう贔屓目にみても評価に値しません。