~オリックス・福良、バント野球で負ける の巻~
人間・福良淳一
オリックスで4年間働いてくれた小谷野栄一が今季での引退を表明。
小谷野の件に関しては近日中に書う予定ですが、
会見の中で印象的だったのは、元日本ハム二軍監督で現オリックス監督の福良淳一との思い出。
福良監督への思いを問われると「病気のこともあったし、一番大変なときに一番近くで見守ってくれた人。ああいう人になりたい…」と言葉に詰まり、「福良さんと出会ってなかったらこんなに野球をやれていなかった。福良さんを胴上げできなくて悔しい」(サンスポ)
人間・福良淳一の素晴らしさについてはここでも多く書いてきましたが、
自身の辞任の決断の潔さや、この小谷野との談話など聞くたびに、
さよならをするのがいよいよ寂しくなってきます。
監督・福良淳一
ただ、それは人間・福良淳一に対してであって、
監督・福良淳一に対する評価は、惜別すれど変わらず低いままで。
五回裏の攻撃。
先頭の大城がツーベースを放ち無死二塁。
バッターは九番の若月。
打てない印象が染みついているとはいえ、若月の今季ここまでの打率は,235で、大城・安達より上でロメロとほぼ互角。
さらにいえばここ5試合の打率は驚きの,455。
にもかかわらず初球にあっさりとバント。
チャンスとみれば、バント。
職を辞すことを決意してもここは変わらず、
これが監督・福良淳一。
犠打をむやみにしない方
もちろん犠打はいつものように奏功せず、この回無得点。
その直後に東明2失点。
直接的因果関係はないとはいえ、無死二塁で送らなければ展開が変わった可能性はあり。
福良同様に犠打の多い工藤が、最後の天王山初戦でいつものように初回無死一塁から犠打を仕掛け失敗していましたが、
セイバーでも否定されている犠打を、むやみに初回や無死二塁からしないような方に新監督をお願いしたい。
田口はファームの成績をみる限り、犠打は多めと感じますが…。
勝負勘と勇気
その東明2失点の場面、
大田の当たりは記録上ヒットも、三塁が白崎でなく大城だったならば…。
少なくとも前にはこぼしてほしかった。
完封負け目前の九回裏。
一死で小島をそのまま打席に向かわせましたが、次打者安達のところでTを出すつもりであったならば、
一発のあるTの前にランナーを置くことを考えて、小島より打率も出塁率も勝る小田を使うべきではなかったか。
監督・福良には辞任が決まっても首を傾げることが多く…。
人間性も大切ですが、
新監督には、勝負勘と積極性という名の勇気が欲しい。