祈優勝! オリックスバファローズ

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後藤光尊

~オリックス、後藤光尊引退 の巻~

引退

楽天・後藤光尊内野手(38)が24日、現役引退の意思を固めたことを明らかにした。今季限りで戦力外となり、11月の合同トライアウトを受け現役続行の道を模索したが、獲得球団が現れなかったこともあり、15年間のプロ生活にピリオドを打つことを決断。楽天からは球団職員への道を打診されており、新たな野球人生を歩む。(デイリースポーツ)

15年のプロ生活。
いろいろありました。

大学中退後社会人の川鉄千葉を経て、
ドラフト10位でオリックスブルーウェーブに入団
下位入団のルーキながら開幕スタメンと華々しいデビュー。

小柄ながらも、芯にあたった打球はえげつない速さで飛んでいき、
放物線は描かず、弾丸ライナーでスタンドへ。

合併後、とくに岡田が監督に就任した2010年からは中心選手として活躍
初の3割超えを果たした2011年は、振ればヒットという感じでした。

華麗な守備と凡ミス。
高速のライナー弾とポップフライ。

この二面性が、後藤の愛すべき特徴でした。

東北人らしく、多くを語らず、
背中でチームを引っ張る、まさに「男」の、名選手でした。




寂寥

その2011年オフにFA宣言。
同郷の、中日・落合監督が獲得に名乗りを上げましたが、「球団に恩返ししたい」とオリックス残留
育ててくれた岡田監督への想いを熱く語っていましたが、
その岡田とは2012年に対立(したといわれています)。

後任の森脇ともうまくいかず、
FA宣言時の長期契約もネックとなり、楽天に移籍。

そして、2016年引退。

ダイヤモンドで躍動する後藤の姿が観れなくなるのは寂しいですが、
それよりもっと寂しいのは、楽天の球団職員になるということ。
もしかしたら、FA宣言時にオリックスがコーチ手形を出し、それが移籍先の楽天でも有効ということなのかもしれませんが(阪神に引き抜かれた山口高志の場合も、阪急が出した定年までのコーチ手形を阪神が引き継いだそうです)、すごく寂しい。

オリックスブルーウェーブの暗黒時代を知り、
ブルーウェーブとバファローズの生みの苦しみを知り、
オリックスバファローズで中心選手として活躍した後藤だからこそ、
オリックスに戻ってきてほしかった。

これで、青波戦士はイチローのみとなりました。




長男

忘れられない試合は、10年9月26日のロッテ戦(京セラ)でのサヨナラ本塁打。当時の岡田彰布監督からシーズンを通して3番を任され、143試合に出場し、打率・295、16本塁打と飛躍。「岡田監督に3番で起用してもらって、シーズン途中からキャプテンもやらせてもらって、重責を背負う中で結果が残せた」と振り返った。

あの時のオリックスは、まさに後藤のチームでした。
長男・寡黙でしっかり者の後藤
次男・やんちゃな坂口
三男・おっとりとしたT

長男・次男が去り、
いまTが、チームを名実ともに背負います。

確執があったとされる岡田の名を最後に出した後藤。
あのころの輝きは、いまもまだオリックスファンの心に残っています。

ありがとう、後藤。

そして、
いつかまた、オリックスのユニフォームを着てほしい。
そう願っています。

(後藤の忘れられない試合の一打です)




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