~オリックス・平野佳寿、日米通算200セーブ達成! の巻~
日米通算200セーブ
先頭のアルカンタラをキレのあるフォークで空振り三振。
代打万波には2球低目のフォークで餌を撒いてから高めのストレートを3つ続けて空振り三振。
好打者近藤にはストレートを引っ張られるも、セカンドのグラブに収まりスリーアウト。
いつものように痺れる場面で登場し、いつものように淡々と自分の仕事をこなした、オリックスのクローザー・平野佳寿。
38歳の右腕は、NPBで192、MLBで8つのセーブを積み上げ、日米通算200セーブを達成しました。
クローザー・平野佳寿
渡米前は先発再転向が平野自身の生きる道と思っていましたが、日本復帰後の平野の安定感は絶品。
「クローザーの重要性は四番打者に匹敵する」は権藤博の弁ですが、パリーグを制覇した昨季、平野が果たした役割は吉田正尚並に大きいものがありました。
年齢考慮し代役探せど、結局平野。
チームはもちろん両リーグ見回してもいまの平野を超えるクローザーはそうそうおらず。
アウトローに150超の真っすぐ一本槍で、相手に見透かされていても抑えていた頃の球威はなくても、そのころと変わらぬボールのキレがあり。
来月中にはNPBのみで200セーブを。
吉田正尚
その平野の出番をつくったのは、四番・吉田正尚。
相手ミスもあっての一死満塁から、痛烈な当たりが一二塁間を破り勝ち越し。
打率はいまだ2割台ながら、得点圏打率は驚異の.500で打点16は楽天・浅村に次いでリーグ2位。
西川などのいる楽天に比べ、吉田の前の打者の出塁率が低いなかでのこの数字は称賛に値します。
紅林弘太郎
2点を追う八回に同点弾を放ったのは、三番・紅林弘太郎。
甘いツーシームをレフトスタンドに、東京ドーム関係なしの文句なしの今季第一号。
山本の連勝を止めた一因が紅林のエラー。
一週間後、自身の一打で山本の黒星を消しました。
比嘉幹貴
九回二死二塁で代打・清宮。
一打サヨナラのピンチで中嶋動き、左の清宮にぶつけたのは比嘉幹貴。
同じサイドの村西から比嘉への継投、さらに対左の方がやはり数字が悪い比嘉を清宮にぶつけた理由は、(たぶん)制球力。
内にシンカー、ストレートを集め、2-2からの勝負球も、インコース真っすぐ。
清宮もバットが出せない、捕手・伏見のミットが全く動かない、文句なしのストライク。
5球連続インコース。
これぞプロ、これぞ比嘉。
比嘉に平野。
チームを長く支える二人が活躍した一夜。