~オリックス・平野佳寿、NPB通算200セーブ達成! の巻~
クローザー・平野佳寿
2点リードの九回裏のマウンドに上がったのは、オリックスのクローザー・平野佳寿。
この試合本塁打を放った先頭の蛯名には、初球フォークでストライクを稼いだあと全球ストレート勝負で空振り2つを奪い三振。
三番・宮崎をファーストゴロに仕留め、最後は牧を伝家の宝刀フォークで空振り三振を奪い、NPB通算200セーブ達成。
史上最遅の618試合目での達成は地味な平野らしい記録も、通算200セーブは史上7人目という大快挙。
リリーフ転向は2010年の岡田政権誕生時。
チーム状況が苦しいなかマウンドに立ち続け、長年にわたりチームを支えてくれています。
キレのある真っすぐに切れ味増したフォーク
転向時は岡田監督の指導もありアウトロー真っすぐ一本槍。
先発時と違いリミッターを外したストレートは、まさに剛球でした。
いまは剛球と呼ぶよりもキレのある真っすぐ。
切れ味増したフォークを軸に、カーブ・スライダーを時折混ぜて打者を翻弄。
渡米前年とシアトルでのピッチングを観る限り、平野復帰はクローザー獲得というよりもリリーバーを1枚強化が私の見立てでしたが、いい意味で裏切ってくれました。
逆指名してくれた恩と勇気
2021年にはWHIP0.91と安定感抜群の投球をみせ、オリックス25年ぶりの優勝に大きく貢献。
弱小オリックスを逆指名してくれた恩と勇気にチームとしてもようやく報いることができました。
NPB通算200セーブ達成のインタビューでも、ともに戦いともに競った岸田や佐藤達也への感謝を表した平野。
この人間性に、後輩もファンも魅了されます。
この試合で一つ加えての15セーブ目は、リーグトップ。
そしてMLB合算では208セーブ目。
手が届かないと思われた250セーブもいまの平野ならば可能ではと思ってしまうくらいの投球をみせてくれています。
投打に光る山崎福也
試合は先発山崎福也が好投。
課題の立ち上がりで先制点を許すも粘り、四回~七回は一人のランナーも許さない完璧なピッチングを披露。
七回には自身今季初ヒット。
八回のチャンスでTを代打に送られましたが、今日の流れならばそのまま山崎の打撃に賭けてもと思うくらい、この試合の山崎は投打で光っていました。
四球で貰ったチャンスを活かせず相手に流れがいきかけたのを阻止したのはまさしく山崎のおかげ。
前回は同一カード3連敗を阻止し、今回は交流戦初の勝ち越し。
山崎福也の働きは、実に実に大きいものがあります。
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