~オリックス・本田仁海、プロ5年目の初勝利で3連勝! の巻
本田仁海
0-0の投手戦、七回表のマウンドに上がったのは、前の試合でプロ初セーブを挙げた本田仁海。
自慢のストレートを武器に0点で抑え、その裏、頓宮、中川の連打に代打・佐野のタイムリーで均衡破り、そのまま逃げ切り。
本田仁海、プロ5年目初勝利を手にしました。
一年目に肘を手術し育成落ち。
その後支配下復帰を果たし、昨季は後半の秘密兵器と目されるもその任を山崎颯一郎に譲り出番なし。
今春も先発として調整を続けたもののさっぱりで、開幕直前にリリーフへ。
この転向が見事にはまりました。
山口から20年後の158キロ
先頭のアルカンタラに初球スライダーで、スリーアウト目の中島の初球もスライダーでストライク。
変化球でカウント稼げばこっちのもので、あとは強気に真っすぐ勝負。
この試合のMAXは158キロ。
この試合が行われた神戸で現オリックススカウトの山口和男が当時の日本最速となる158キロを出したのがもう20年前。
山口は腕を精一杯振りこの一球に賭け狙っての158キロでしたが、この試合の本田のそれはしなやかな腕の振りから淡々と。
山口が剛速球ならば、本田は快速球。
阿部翔太
私が激励会で本田と話したのが育成落ちしての2年目の春。
術後の肘の状態を尋ねると、順調ですと力強く答えてくれたのを思い出します。
後々のことを考えながら力を配分しながら投げる先発よりも、リミッターを外して勝負するリリーフが本田にはまりました。
低目が垂れずそのまま伸びてミットに収まる本田の真っすぐは、なかなか打てない。
山岡危険球退場後のピンチを救ったのは、2年目の阿部翔太。
一発はあるが粗い万波には低めにフォークを投げておけば問題ないものの、3球全て投げミスなく低めにきっちり揃えたのはまさしく、阿部の技術。
近藤と伏見
回跨いでスタミナ切れた阿部に代わって登場は、近藤大亮。
一死満塁から二者連続三振で得点許さず。
11球中10球が真っすぐ。
阿部のフォークで前の打席やられた万波にはオールストレート勝負。
勇気をもって裏をかいた伏見のリードも鮮やかでした。
采配的中
ようやく底を脱した感のある打線。
相手の戦意を削いだ2点目と3点目は代打の佐野と西野によるもの。
中嶋の采配が見事に決まりました。
監督の采配で勝つ試合は1年で数試合と言いますが、このゲームはその一つ。
継投含め、中嶋にとっては最高の一夜となったはず。
2連戦の初戦
このカードは神戸での2連戦。
2連戦は3連戦以上に初戦の重要度が増しますが、好投加藤をなんとか攻略しその初戦を取ったのは実に大きい。
これで3連勝、借金も4。
あまりにも状態の悪い前四番が心配ですが、吉田も帰還、反撃体制がようやく整いつつあります。
よろしければ一押しお願いします。