~オリックス、本田・塚原、育成契約へ の巻~
本田仁海
オリックスは9日、ドラフト4位・本田仁海投手(19)=星槎国際湘南高=に対し、来季の選手契約を行わない旨を通告したと発表した。球団は来季の育成契約を提示する見込み。
本田は今季ウエスタンに5試合登板し、0勝2敗、防御率4・60。伸びのある投球が魅力だったが、8月の実戦登板中、右肘に違和感を覚え検査を受けた結果、疲労骨折していたことが判明した。9月に右肘の手術を受けた。来春のキャンプまでには投球を再開できる見込みだが、まずは治療に専念することになりそうだ。(sanspo.com)
これは仕方ないかなと。
ほとんどの高校生がルーキーイヤーに一軍に上がることはなく、であれば実際のところ高校生は全員育成指名でもいいくらい。
で、そのなかから一軍の戦力になりうると判断した者だけを支配下リミットとなる7月までに支配下登録すれば、70人の選手登録枠を有効活用でき。
ただ、有能で魅力あふれる選手は育成指名までに残っていなく、
だからこそ、入団後数年は飛躍のための基礎作りの時期として、登板間隔等に留意しつつ、マウンドに打席に立たせていく。
致し方なく
本田に関しては、ファームでも先発を任されるなど、
チームの期待をうかがわせる起用法がされていました。
慎重に起用されながらの怪我。
本人的には不満もあるでしょうが、枠を考えてもこの球団の判断は致し方なく。
今年でチームを去ることとなった園部も同じように肘の故障により一年目オフにいったん育成落ち。
その後自らの力で這い上がり、一軍でヒーローインタビューを受けるまでに戻りました。
故障しても将来が楽しみな投手であることには変わりありません。
煽情的
しかし、この件を報じたマスコミのタイトル。
本田の怪我・手術に関しては球団を通して発表がなされており、
多くのオリックスファンはそれが理由と合点したと思われますが、
「オリックス ドラ4本田に戦力外通告」(Full-Count)は余りにも煽情的。
タイトルで人を釣らず、記事の内容で正々堂々と勝負してもらいたいと思います。
塚原頌平
同じ支配下→育成の流れはもう一人、塚原頌平。
プロ初勝利を挙げた二年目、昨年と二度肘にメスを入れ。
今季の登板が想定されていたゆえの今年の支配下登録だったはずですが、術後の具合がいまひとつで来季は育成登録に。
本田と違って、オールスター出場経験のある投手の育成落ち。
こちらはまだ復帰まで当分時間がかかるということ。
人材豊富なオリックスブルペン陣。
そのおかげで塚原の不在がチーム状況に響くということはなかったものの、投げてなんぼのプロ野球選手。
本人には忸怩たる思いがあったはずで。
東明大貴
ただ塚原には、お手本となる先輩がいます。
今シーズン後半、先発の座を奪い取り、安定したピッチングを何度もみせた東明大貴。
2016年、2017年と二年続けての肘のクリーニング手術。
ファームで配慮してもらいながら起用され、一軍昇格復活星。
塚原にしても本田にしても、
育成契約とはいえ、チームが契約するということは、彼らを必要とし、近い将来戦力になりうると期待しているということ。
逆にこれで焦る必要もなくなりました。
じっくりとリハビリに励んで、
戻ってきたときさらなる成長をみせてくれれば。
そう、
東明のように。