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伊藤光

~オリックス・伊藤、契約保留 の巻~




 保留

伊藤と松葉が揃って来季の契約を保留。
保留自体、2014年のT以来とのことです。

せっかくフロントと話せるいい機会。
保留自体は何の問題もなく、来季に向けて納得できる話し合いをしてもらえれば。

しかし、伊藤に関しては根が深そうで…。

 捕手起用を直訴!! プロ10年目を終えたオリックス・伊藤が7日、契約交渉で自身初保留した。チーム事情による三塁挑戦などを評価され、800万円増の年俸5500万円の提示に「思っていたより上がった」と驚いたが、来季の捕手へのこだわりを訴え、サインしなかった。「一番は捕手で全試合出たい。納得した形で、来年を迎えたいので」。森川球団本部長補佐は「起用法は首脳陣の方が決めること。福良監督に相談します」と受け止めた。

また今季3勝12敗の松葉も保留。「一度持ち帰って、また話をしたい」と金額面に隔たりがあったもようだ。(スポニチ)

試合後のケータリングや跳ねすぎる京セラの人工芝の問題等、
前選手会長としての立場として球団に要望を伝えていた昨年までと異なり、
今回は自らの起用法についての疑問を、球団にぶつけたようです。



 忸怩

森脇以降の複数ポジション制の影響か、
昨年のファーストでの起用のみならず、今季はサードの練習もさせられた伊藤。

一人しか試合に出場できない捕手というポジションゆえ、
どうにかして伊藤を使いたいという首脳陣の親御心の発露ともとれますが、
伊藤からすれば、大いに不満だったよう。

正当な競争の末での(仮)コンバートならまだしも、
4・5月の起用をみると、首脳陣のなかでは今季は若月でいくと決めていた節もあり、
伊藤にはそれが痛いほどに感じられたのでしょう。

開幕戦、金子とのコンビも若月。
その後即座に、伊藤に戻りそこから金子の5連勝に貢献するも出番は増えない。
5月の大型連敗中、若月が槍玉に上がるも伊藤が起用されることはほとんどない。

シーズン後半、ようやく(山崎勝も含めて)若月固定が終わるも、
そのころにはチームのシーズンも終了。

チームリーダーとして、
また一捕手として、
今シーズンが伊藤にとって忸怩たるものであったと想像するに難くありません。



 贔屓

三塁挑戦等が評価されてのアップ提示も、
伊藤が欲しいのは、金銭ではなく捕手としての出場。
それは、レギュラー確約などでは決してなく、
贔屓のない正当なる競争

ただ、ここは正直難しいところ。

同じ力ならば若い奴を使う」とは多くの監督が口にすることばで(阪神の金本もチームの顔である鳥谷に対してすら言い放ちました)、
チームの将来を考えると選手育成は最重要課題であり、
伊藤自身も若手時代、そのような贔屓を受け(ここまで露骨ではなかったと思いますが)スタメン起用されてきた事実があります。

そこで結果を残し、
日高や鈴木郁洋を蹴落とし、
チームの正捕手の座を勝ち取りました。

しかし、時は流れ、
今度は若月がその時の伊藤の立場となり、
伊藤が日高や鈴木の立場に

実際、2015~2016年は、伊藤のリードを酷評する声が溢れていたのは皆さんご存知の通りです。



 結果

伊藤の気持ち、言いたいこと、十分に分かります。
ただ、103試合の出場、これがいまの伊藤に対する首脳陣の評価
そして、
打てないといわれる若月を下回る打率,189(若月,202)。
これが伊藤が残した数字(盗塁阻止やキャッチングは秀でていますが)。

若月偏重を辞めた後半戦でも、
伊藤が文句なしの結果を残したとは正直思いません

一度失った信頼を取り戻すのは容易なことではないですが、
出場した試合でのチーム防御率や勝率、自身の打率等、目に見える部分で圧倒的な数字を残せば、
おのずから道は開けます。

捕手一本。
大いに結構。
それならばあとは結果を残すのみ
そして福良、鈴木を見返せばいい。

伊藤光、
それができる選手だと信じています。

追伸:今回の伊藤の年俸アップに関して、伊藤のFA移籍を見越して人的補償を得るためのランクアップではとの説が巷間伝えられてもいますが、伊藤のFA取得は来季ではなく2019年と思われます。




-伊藤光
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