祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

伊藤光

~オリックス・伊藤光、新天地へ の巻~




旅立ち

ある種の予感めいたものを感じながら、いざ別れとなると寂しいものです。

正捕手として、選手会長としてチームを支えてきた、#22伊藤光が、DeNAに旅立ちました。

後半戦開幕と同時に、新天地でスタメンマスクを託され昨日初勝利

オリックスに在籍した選手が活躍するのをみるのは嬉しいもの。
トレードでオリックスにやってきた選手が活躍してくれればなおさらです。



やむなし

今回のトレード、伊藤が置かれていた立場やそこに至るまでの言動を考えれば、やむなしでしょう。

福良は伊藤の打力を買っていたからこそ、一塁・三塁と出場機会を増やすための方策を練りましたが、伊藤はそれを固辞
契約更改で、首脳陣の専権事項である起用法についてまで容喙し、捕手専任の確約を得る。
ただ、その行為は、結果が残せなければ厳しい立場に置かれる諸刃の剣。
もちろん、それは伊藤ほどの人間であれば、十分承知したうえでの行動だったはず。



掴み損ねる

2018年・シーズン開幕。
伊藤光、開幕戦のスタメンマスクを勝ち取るも黒星
その後、伊藤が先発出場した試合は0勝6敗とチームを一度も勝利に導くことはできず(その間若月は3勝4敗)、
挙句の果てには、
4月17日のロッテ戦で集中力を欠いたプレーで攻守にミスをし(~オリックス・伊藤、攻守に冴えず の巻~)、ファーム落ち。

もう一度チャンスを与えてもとも思いましたが、
若月、山崎、伏見に割って入ることはできず、今回のトレードとなりました。

チャンスを与えられながらも、自ら掴み損ねた印象です




贔屓と冷遇

若月は贔屓され、伊藤は干された
果たしてそうなのか。

選手の贔屓(特に若手への)はある意味当然のこと
口さがない世間から干されたと評される伊藤も、技術の伴わなかった若いころは将来の正捕手候補として、日高や鈴木がいるなかかなりの贔屓を受けました。
その贔屓があったから(それでも岡田監督は厳しく接しましたが)、正捕手候補からオリックスの正捕手となり、チームを支える大黒柱に成長してくれました。

時は巡り、2016年。
台頭してきた若月が今度は以前の伊藤の立場に。
そして伊藤が日高や鈴木の立場に

投手は内外野手と違い、枠が一つしかない捕手は往々にして、
贔屓・冷遇とはやし立てられることとなります。



台頭

2015年、優勝候補として前評判高かったオリックスは早々と沈没。
その際に槍玉にあげられたのが、森脇の采配と伊藤のリード

一流選手ともなれば、ふがいないプレーに対して批評・批判を受けるのは当然のこと。
そのプレーを超えての罵詈雑言には与しませんが、
このときの伊藤のリードは(リードは結果論と称されるのは十分承知したうえでも)外角一辺倒で、冴えがなかった。

そこで台頭してきたのが、プロ二年目の若月健矢

「捕手は横一線で競わせる」と福良が公言したその年に捕手として最も多く出場したのが若月。

この年から福良は若月を捕手の中心に据えました。




脱落

それでも福良は、今年の開幕戦で伊藤を起用。
干すのであれば、このような待遇をとるはずがなく、
捕手だけでなく内野手としての出場をどうにか模索するはずもなく

結局は、
今季先発として出場し、0勝6敗と結果を残せず、
ダメ押しでロッテ戦でミスをして、競争から脱落したということ。

プロである以上、
一人一軍にいれば誰かが下に行き、
それが伊藤であったということです。



「チャンス、チャンス」

坂口、近藤、そして伊藤。

オリックスを支えてくれた選手が、志半ばで追われるようにチームを去るのはやはり寂しい。
とくに伊藤に関しては、2014年10月2日の涙

激闘の末の伊藤の涙は、
ホームベース上に崩れ落ちた伊藤の姿は、
ファンの想いを代弁していました。

金子の、山岡の、西の完封時に、
ピッチャーよりも喜ぶ伊藤の姿きっと忘れることはないでしょう。

別れの際、三輪・二軍バッテリーコーチが語ったように、このトレードはまさに「チャンス、チャンス」

また、あの笑顔を、
今度は横浜でみせてください。

がんばれ、伊藤光。




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