~オリックス、K-鈴木以下の継投で伊藤大海を倒し首位堅持! の巻~
増井浩俊
連敗だけはなんとか避けたい一戦は、増井浩俊vs伊藤大海のマッチアップ。
日本ハムとの相性の悪い田嶋を最後の首位攻防戦にもっていき、その代役が増井。
この登板の内容次第ではいろいろな意味でラスト登板となりうる増井には、いまもっている力を全てぶつけて悔いなく投げて欲しいと願うも、3回2/3/3失点で交代。
前回登板に比べて真っすぐには強さがあったものの、空振りを奪えるほどではなく、だから武器のフォークも見逃される。
杉本の緩慢なプレーに安達のエラーと不幸な面はあれど、現状の増井はこれが精一杯。
大量失点を防いだだけでもよしとすべき投球でした。
杉本裕太郎、30号
相手先発の伊藤は球威、キレ、コントロールと珍しくいまいち。
2度勝ち越されるも打線はその直後にすぐ追いつき、五回にはモヤのタイムリーで勝ち越し。
三回は、杉本が記念の30号アーチをバックスクリーン横に。
リーグ単独トップの30号はもちろん素晴らしいものの、杉本のいままでを思い起こせばそこまでの驚きがないのもまた事実。
それよりも、シーズン最終盤のこの時期にいまだ三割をキープできていることに驚愕。
地道な努力、そして我慢が実を結びました。
伏見同点打、モヤ勝ち越し打
1点を追う四回は先頭、昇格即スタメンの中川が三塁打。
一死一三塁となって伏見が粘っての一ゴロで三送還り同点。
ここで追いつかねば伊藤に立ち直るきっかけを与えていた可能性もあり、地味ながら大きな一打でした。
五回には二死二塁からモヤが二遊間を破りついに勝ち越し。
結果これが決勝点。
いいところでモヤが打ってくれています。
K-鈴木、三者連続三振
そのモヤの勝ち越し打を呼んだのは、増井からバトンを受けたK-鈴木の快投。
150超の真っすぐに変化球ともにキレあり、相手打者にスイングすらさせず、三者連続三振。
この大事な終盤に今季一番の好投で、Kはようやく今季初勝利。
フォームはまり制球定まれば、十分戦力となるピッチャー。
好調リリーフ陣にもう一枚、快腕が加わりました。
中川→紅林→伏見
前日は山田を引っ張り過ぎた首脳陣。
同じ状況で同じ轍は踏まず、六回から山田修義にスイッチ。
その山田が前日と同じ近藤に前日と同じようにレフトオーバーのヒットを打たれるも、ここで中川→紅林→伏見の好中継が出て無失点。
中川のワンバン送球を焦らず処理し伏見にドンピシャ送球の紅林が素晴らしい。
スローインにミスのない18歳の遊撃手。
しかも打では二桁本塁打。
末恐ろしい。
というかいまでも十分、恐ろしい。
吉田凌→ヒギンス→平野
七回は吉田凌。
八回はヒギンス。
九回は平野佳寿。
1点差の痺れる場面で、三人揃って三者凡退と完璧なピッチングを披露。
吉田は丁寧に一球一球意図をもって、ヒギンスは豪快に、平野は冷静に。
1点リードで動じないクローザーがいる有難さ。
7年前も頑張ってくれましたが、いまの平野の方が安心して観られます。
平野には心底頭が下がります。
ゲーム差再び1.5
連勝こそ止まったものの、伊藤を(増井以下の)中継ぎ陣で倒して連敗しなかったのは、実に大きい。
首位転落の可能性もあったこの試合。
試合終盤は、千葉でのロッテ-楽天戦の経過が気になり、楽天チャンスの九回は、平野の安定感も相まってオリックス戦よりもロッテ戦の方が視聴の中心となり、そして益田が打たれてロッテ負け。
これでゲーム差は再び1.5に。
本来ならば興味はドラフトのこの時期にまだペナントレースを楽しめる喜び。
そのおかげでドラフトについての記事がいまだ書けておらず。
土日も試合があり書けるタイミングも明日しかないため、明日は今年最初で最後になる(であろう)ドラフト関連記事(候補選手の個人的順位つけ)の予定です。
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