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金子千尋

~オリックス・金子千尋、退団 の巻~




退団

 減額制限を超える5億円ダウンとなる来季年俸1億円の提示を受け、去就が注目されていたオリックス・金子千尋投手(35)の退団が決まった。28日、長村球団本部長に電話で自由契約を申し入れた。

度重なる交渉も実らず、同本部長は「今まで交渉してきたんですけど…。11月末をもって保有者から外すことになる。残念だけど彼の人生なんでね」と沈痛の面持ち。湊球団社長も「非常に残念。誰よりも先に球場に来て練習する熱心な選手だった。残ってほしかった。まだまだやれると思っていたからこそ交渉していた」と無念さをにじませた。

他球団との交渉が不調だった場合に再契約の可能性も残すが、今後の金子は獲得に興味を示している楽天や、夢であるメジャーへの道を模索していくとみられる。(東スポWeb)

自由契約後のオリックスとの再交渉が認められた以上、
金子が自由契約を選択するのは当然の成り行き。

これで他球団に行くかメジャーに行くか、それとも前回のFA騒動と同じくオリックスに戻ってくるか。
自由の身となった金子の前にはいくつもの選択肢が溢れ。



保留権、3億6000万円也

金子の保留権を放棄することとなりましたが、
こればっかりは仕方なく。

保留権を優先的に保持できる代わりに、年俸1億以上の選手の減俸は40%に抑えなければならない。
となると、そのための費用は3億6000万円也で、保留権に見合う額では到底なく

こ4年の年俸総額24億円は球団の金子への期待値
それに見合うだけの活躍を金子ができず、だからといってそれを取り返すことはできない。
だから懐を痛めたフロント側は、
複数年契約終了翌年の年俸をガクンと抑えることとなる。

その是非はともかく、球団の気持ちはよくわかります。



1億円

楽天は複数年契約が終了した今江に75%減の5000万円を提示。
ソフトバンクはより厳しく、沢村賞受賞の功労者である攝津や五十嵐、寺原に来季提示すらせずに解雇。

そしてオリックスは、85%減の1億円を金子に提示した。

比類なき制球力は影を潜め、
球速は落ち、球のキレもなく空振りが奪えず球数は増えるばかり。

至極、常識的な額と思われます。



「チームが優勝するためにプレーするのがプロフェッショナル」

今回の金子との契約については、以前の記事で私の肯定的な気持ちを書きましたが、
正直全てにおいて肯定しているわけではなく。

「僕、西村さんに中継ぎでも何でもやりますて言いに行ってきました

チームが優勝する為なら、何でもやらせて下さい。パフォーマンスが上がらなければ冷静に判断して下さい。短いイニングなら必ず行けます。ただ、身体が完治すれば先発として以前に近いパフォーマンスは出ます。そこへの自信はあります。ただ結果がすべての世界。そしてチームが優勝するためにプレーするのがプロフェッショナルです。だから僕は中継ぎでも敗戦処理でも何でも、チームの為に来季は投げたいと思っています。だから言いに行きました」(cocoKARA)

と語ったのが10月。

それだけの熱意がありながらの今回の退団劇。

年俸ではなくチームの方向性について疑問を抱いているようですが、果たしてそれが全てなのか。
いまの金子は果たしてプロフェッショナルなのか



別れ

答えはこれからの金子の決断で明らかとなるでしょう。

ただ、もうオリックスのユニフォームをまとった金子の姿は見れないような…。

ファンフェスタ、
佐藤達也のセレモニーしか見ていませんが、金子一人帽子をかぶっておらず。

それが金子とオリックスの別れを暗示している気がしてなりません。



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