~オリックス・金子、これぞエースの完封勝利! の巻~
エース
連勝を自らのミスで止め、
低迷するロッテにまさかの2連敗。
ここで負ければずるずるといきそうな大事な試合。
先発を任されたのは、エースの金子。
エースは、堂々とソフトバンク打線の前に仁王立ち。
そして、
2安打シャットアウト。
非の打ちどころのない、すばらしいピッチング。
それはまさしく、
エースの姿でした。
金子は、エースについて、
その著書「どんな球を投げたら打たれないか」のなかでこう述べています。
「マウンドを任された試合で「負けない」ことこそが、エースと呼ばれるピッチャーに最も必要な条件」であると。
昨年のプロ入り初の負け越しがどれだけ悔しかったか。
今日の完封で、
今季は2勝0敗。
手放しかけたエースの称号を、
再び手中に入れました。
本当に、
すばらしいピッチングでした。
92
9回を投げ、
投じた球数は92。
最も球数を要したイニングは最終回で、
それでも12。
完璧でしょう。
開幕戦が5回109球。
先週の日ハム戦が6回おなじく109球。
その差はひとえに与四球。
開幕戦が与四球5。
2戦目が与四球3。
今日は9回を投げきって、フォアボール0。
ストライク先行がリズムを呼び、
そのリズムのよさが攻撃陣をのせました。
あの金子千尋が、やっと戻ってきてくれたようです。
伊藤の抱擁
今日も先発マスクは伊藤。
開幕戦で若月とのコンビを早々に見切り、
伊藤に切り替えたのは首脳陣のお手柄でしょう。
伊藤もいきいきとしていました。
セカンドフライを大城が捕りゲームセットとなった瞬間、
金子のもとに満面の笑みをたたえ駆け寄った伊藤。
金子はハイタッチのつもりも、
伊藤は思わず抱擁。
微笑ましい光景でした。
小谷野、中島
打っては、小谷野・中島の二人が爆発。
先制打に加え、2本のアーチをレフトスタンドに放り込んだ小谷野。
ダメ押し点などツーベース3本で今季初の猛打賞の中島。
二人揃って活躍したのは、3年目で初ではないでしょうか。
3年目でやっと光を取り戻した二人。
二人を連れてきた加藤康幸前編成部長も喜んでいることでしょう。
もっともっと打ってもらって、
二年分の働きを取り返してもらわないと。
両ベテラン、老け込むにはまだまだ早い。
息を吹き返す
不調のロメロも初回にセンター前ヒット。
二死から4点取れたのは、このヒットがなにげに大きかった(安達のうまい死球も)。
2日間ミスが続いて西野をバッサリとスタメンから外し(死球の影響がまだあるのかもしれません)、鬼の福良が久しぶりに参上。
ただ、3死球には声を荒げて怒ってほしかった。
そのデッドボールで途中退場のロメロが心配ですが、
今日の勝利は、チームが息を吹き返すのに十分でした。
ナイスゲーム!
さあ、
明日はコークで連勝といきましょう。