~オリックス・金子、三年ぶりの二桁勝利! の巻~
「DHは一つしかない」
金子の110球目が伊藤のミットに吸い込まれ、
オリックス、ロッテに7-2で勝利です。
昨日試合後の報道では、
チーム内に怪我人が続出し、
吉田正尚、ロメロ、中島がDHを希望しているとのこと。
その現状に「DHは一つしかない」と嘆く福良。
で、
蓋を開けてみれば、
その三人全員グラブをはめてのスタメン起用で、
DHは昨日ファーストでエラーを犯したマレーロ。
よく分かりません。
体調がもとに戻ったということであればよいのですが。
2点リードを地味に追いつかれ、
試合途中までは重苦しい雰囲気だったこの試合。
打破したのは、
オリックスが誇るY・T砲でした。
射程圏内
2打点の吉田正尚。
三回の犠牲フライと、
七回一死一二塁から、センターに弾き返しての貴重な勝ち越し打。
そして、T-岡田。
同じく七回二死満塁から、高めのボール球を捉えてライトスタンドへのグランドスラム。
昨日からの連発となりますが、
Tの描く放物線はほんとに美しい。
スタンドギリギリということはなく、
打った瞬間の当たりは観ていて惚れ惚れします。
ソロアーチストの声を一掃するのに十分な満塁弾。
これでホームランダービートップを並走する柳田、レアード、デスパイネまで2差。
射程圏内です。
3年ぶりの二桁勝利
オリックス先発の金子千尋。
リードをもらうもいつの間にか追いつかれるのは、今季何度もみた風景。
いままでのこともあり、
どこで崩れるかと心配しながらのピッチングでしたが、
追いつかれてからはほぼ完ぺきな投球で、110球の完投勝利。
4月26日の西武戦以来の完投勝利となります。
ボール自体に特に普段と変わった印象はなく、
結局は与四球が1という点が大きかった。
多彩な変化球はもちろんですが、
類い稀なる制球力こそが金子の持ち味のはず。
それが発揮できれば今後も、今日のようなピッチングは十分可能です。
これで、
3年ぶりの二桁勝利。
なにはともあれ、喜ばしいことです。
二番打者
二番に入った大城が猛打賞。
チャンスを広げた七回のセーフティーバントはお見事でした。
三回には無死二塁でしっかりと犠打を決め、
吉田の犠牲フライを呼び込む。
福良の求める二番とは、
強打の吉田ではなく、
大城のような、こういう細かい野球ができる二番なのでしょう。
昨日も西武が森友哉を二番に置きチームを勝利に導き、時代の流れは強打の二番も、
福良はそうは思っていないようで…。
今日の大城のように、しっかりと打ってくれればまだ文句もないのですが、
たとえば打撃に自信のない吉田雄人をプロ初スタメンで二番に入れたような、つなぎや細かさのみを重視するような起用だけはやめてもらいたい(もちろん私の希望は、T・吉田の一二番です)。
明日は大器・山本由伸の先発。
勝てば平井以来の高卒ルーキーの勝利とのこと。
最下位チームには勝ち越さないと。
やってくれるでしょう。