~オリックス・金子、仕上げてくる の巻~
金子千尋
小雨も降り、肌寒い神戸で行われた広島戦。
オリックス先発は金子千尋。
一週間前のロッテ戦は、調整途上といえあまりにも内容に乏しいピッチングでしたが、
さすが金子、
きっちりと仕上げてきました。
5回を投げ、被安打4奪三振2で1失点。
初回、先頭の田中広輔に粘り負け、
丸に初球を弾き返されあっさりと先制点を許す。
この先、どうなることかと思いきや、
そこからはほぼ問題なし。
広島投手陣が自滅したように、投手にとっては厳しい環境となった今日の神戸。
その中でのこのピッチング。
近年の金子は、与四球数が調子のバロメーターとなっていますが、
与四球1という数字が表すように、今日は安定したピッチングができていました。
全幅の信頼とまではいかないものの、
本拠地開幕戦への不安は大きく減じました。
ロメロ
試合の方は、12-2で珍しく大勝。
交流戦で苦渋を飲まされ続けている広島相手にこの勝ち方は、オープン戦といえど気持ちがよく。
1イニングに二つの押し出しを含む5四球ももらえれば、試合運びは楽になります。
そのなかでも目立ったのは、オリックスの四番・ロメロ。
今日も2打数2安打で、オープン戦の打率は,429に。
新外国人のオープン戦の数字は鵜呑みにできませんが、
二年目のロメロのこの好成績は素直に評価してよいもの。
バットを短く持ったりと、工夫も欠かさないロメロ。
野球に向かう姿勢含め、本当にいい選手です。
競争
ライバル関係にある選手が競い合う。
今日のスタメンセカンドは山足。
昨日の記事では、開幕セカンドに大城を配しましたが、その理由は経験の差、それだけ。
紅白戦オープン戦と、内容的には山足の方が目立っています。
今日も犠打に押し出し(一つバント失敗しましたが)と、福良が欲する細かいプレーをこなしており、開幕一軍は決定事項でしょう。
その山足に代わって途中からセカンドに入った大城は、2打数2安打と奮起。
こういう競争が、
選手を、
チームを強くします。
また、サードを争う二人のベテランも互いに結果を残しました。
スタメンの小谷野は、初回同点に追いつくタイムリーを放ち、
代打で登場の中島も負けじと適時打を放つ。
こちらも、いい競争ができています。
グランドスラム
寒さもあり、金子は68球で降板。
次回登板は未定とのことならば、もう少し投げたかったところ。
代わってマウンドに上がったのは、小林慶祐。
140キロ中盤のストレートを軸に、2回無失点に抑えました。
昨日の記事では、小林はファームスタートと記しましたが、その予想を裏切るナイスピッチング。
こういう不的中は大歓迎です。
そして小田裕也。
ど真ん中のストレートを、ライトスタンド最前列に運び、グランドスラム。
小田の打球が外野の頭を超えるのを観たのは、2016年のサヨナラヒット以来かもしれません。
これがオープン戦初ヒットですが、打撃面の成長は新任の藤井コーチのお墨付き。
ようやく結果が出て、
本人も喜んでいるところでしょう。
佐野皓大
育成の佐野皓大が、代走としてオープン戦初出場。
次打者・T-岡田の初球に走り、初盗塁をマークしました。
昨秋から、自慢の足を活かし野手転向した佐野。
背番号は三桁となりましたが、そんなことにくよくよするタマではなく。
文字通り、前に前に走り続けています。
初盗塁の2球後、
キャッチャーが弾いたのをみて果敢に三塁を狙いますが、途中でコケてアウト。
しかし、その心意気やよし。
得意の走塁面も含め、技術的にはまだまだ未熟ですが、
成功も失敗もすべて勉強。
いまはいろいろな経験をし、多くのことを吸収していく時期です。
前向きを通り越して前のめりの、元気な若者の姿は、
いつの時代もみる者すべてを明るくします。
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