祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

金子千尋

~オリックス、西武3タテならず の巻~




 先発・金子千尋

2試合続けて、首位・西武相手に接戦をものにしたオリックス。
4連勝と西武3タテを狙ってマウンドに上がるは、金子千尋

4試合に登板し、0勝3敗
貯金10を目標にあげる金子にとって、この数字は屈辱以外の何物でもなく。

しかしながら、ここまでの投球を見る限り、
その数字はさもありなん。

ストレートは球威、キレともになく、垂れ気味。
全般的なコントロールも物足りない。

相手は12球団トップの破壊力を誇る西武打線。
現状、元エースには荷が重く。



 ラストチャンス再び

アルバース、ディクソンに中5日を課し、中8日の特別待遇で登板となった金子

前回の不甲斐ないピッチングをみる限り、即ファーム落ちでもなんらおかしくはなかったものの、
9連戦といままでの経験を買って、ラストチャンス再び

前回登板後は、
身体もしくは技術的な不安を吐露するなどエースらしからぬ自己弁護もありましたが、
その部分が2日の猶予で改善できたのか。

もちろん不安の詳細が分からない以上、その改善の成否は分かりませんが、
今日のピッチングでは明らかに、
物足りなかったストレートにキレが戻ってきていました

初回、先頭の秋山への2球目のストレートで、それを確信できました。



 復調の兆し

二回は、四番の山川を歩かせた後、森・栗山・外崎から三者連続三振を奪った金子

決め球はすべてストレート
三人とも見逃しでなく空振りであったところにその価値があります

ストレートで空振りを奪うこと自体が少なかった今季の金子。
これは復調の兆しありといっていいでしょう。



 火曜から木曜へ

四回に高めに抜けた変化球を山川に5階席まで運ばれ、
3巡目に西武の上位打線に連打を食らい、6回3失点で降板となりましたが、
今日のピッチングであれば先発ローテを任せることは可能。

ただし、それでも先発6番手

今後は週頭の大事な火曜ではなく木曜が金子の新しい働き場
ただし、
翌々週は4試合しかないため、次戦後いったん再調整となりそうです。



 初球送りバント失敗

大事な試合でしたが、結果は負け。
金子以上に相手先発の十亀が良かった。

ほとんど外一本の攻めも、
ストレートに変化球、ともにキレあり、オリックスのバッターは捉えきれず。
暴れ球が持ち味の十亀相手にもう一歩踏み込めませんでした。

それでも一回裏。
金子が完璧な立ち上がりをみせ、球場の雰囲気が不安から期待に変わったところで、
今日も一番に入った吉田正尚がライト前に弾き返し、球場の盛り上がりは早々とマックスに

しかし、ここで二番・福田が初球送りバント失敗
風船の空気が抜けるように、球場内の興奮は萎んでいきました。



 旧型二番の排除

福良のサインか、
それとも福田のセーフティーか

動き的には福田が自分も生きようとしての行為にみえましたが、
サインを出したのが福良である以上、犠打の可能性も捨てきれず。

二番・吉田正尚を推す理由は、
二番最強打者論に加え、
「二番が送って」といわれる旧型二番を排することができるのが実は大きく



 近藤→小林→澤田

金子に代わって七回からマウンドに上がったのは、一軍復帰したばかりの近藤大亮
秋山・源田の一二番にタイムリーを打たれ決定的な2点を与えました。

続く八回のマウンドに上がったのは、こちらも一軍復帰したばかりの小林慶祐
四球で二人のランナーを溜め、九番打者にスタンドまで運ばれる惨憺たる内容。

で、
八点差の九回にマウンドに上がったのが、澤田圭佑
こちらは1安打打たれたものの、無失点に抑えました。



 過去よりもいま

残り3回の攻撃が残されていた七回。
3点差ならばまだ分かりませんでした。

黒木・山本さらには吉田一将の登板はないにせよ、
ならば、
いやだからこそ、
ここは今季好調の澤田の出番のはず

防御率6.23、
同じく9.00の後に、
しかも彼らが予想通りに失点を重ねた後に、
防御率0.00の投手を出す感覚が、私には全く理解できません。

過去よりもいまを見ないと



 近鉄、阪急、そしてオリックス

阪急ユニの神通力も届かず、今日は完敗。
4連勝も、西武にお返しの3タテも叶いませんでした

ソフトバンク、西武相手の本拠地6連戦。
一歩間違えば今季終戦の可能性もあったなかでの4勝2敗はとりあえず及第点。

近鉄ファンの、
阪急ファンの、
そしてオリックスファンの声が届いた、熱き6連戦でした。

まだ連戦は続きます。
明日からは福岡でのソフトバンク戦。

内川の2000本安打シリーズになりそうですが、
そういう空気を一顧だにせずぶち壊すことができる、エースの西が明日の先発。

期待しましょう。



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