~オリックス・近藤、中継ぎの地位向上を訴える の巻~
中継ぎの評価
プロ3年目のオリックス・近藤大亮投手(27)が30日、大阪・舞洲の球団施設で契約更改交渉に臨んだが、現状維持の年俸3500万円の提示にサインしなかった。今オフのチーム初保留となった理由はリリーフの評価の確認。約1時間の話し合いで金銭面の話題に割いた時間は少なく、「金額にこだわりはない。中継ぎをどう評価していただいているのか確認したかった。勝ち試合で投げなければ評価されない、となるとモチベーションが湧かなくなる。今年はリーグ1位のチーム防御率(3・69)。投手が頑張ったからというのもある。ちょっと、時間が足りなかった」と説明。敗戦処理で登板する投手の地位向上などを訴えた。
交渉役の森川球団本部長補佐は「彼は年齢的にもそういう(引っ張る)立場ですから。揉めているということではない」と話し、「来季の査定に反映した方がいいのかなと思う部分もある。こちらの考えも一定の理解をしてもらうことができた」と受け止めた。
近藤は今季55試合に投げ、3勝3敗9ホールド、防御率3・33。意見の対立はなく、近日中に再び交渉のテーブルにつく予定となっている。(スポーツ報知)
パリーグだけでなく12球団トップのチーム防御率。
支えたのは、もちろん長いイニング投げ切れない先発陣でなく、
晴れの日も雨の日も毎日腕を振り続けた中継ぎ陣。
イニングを重ねるだけでなく、
貧打のオリックスゆえ接戦多く、過度の緊張も強いられ。
低待遇
上原が「中継ぎ降格」という表現に疑義を呈したように、以前に比べればその役割や注目度は高まってはいるものの、
先発に比べるとまだ日陰の扱いの中継ぎ陣。
近鉄のブルペン陣を支えた元オリックス投手コーチの清川栄治が、あまりにも低い中継ぎの給料に納得できず、当時日本で浸透していなかったインへリテッド率を契約交渉の席で使ってからはや20年。
その過酷な職場環境に比べ、まだまだ待遇が低い。
もはや大エースは存在せず、
中6日貰いながらQSクリア、もしくは100球前後放ることでその役割を果たしたと勘違いする先発陣。
その尻拭いに精を出すブルペン陣。
そしてそれを当然に諒とする首脳陣。
なにかがおかしい。
近藤だからこそ
セットアッパー、敗戦処理と今季いろいろな役割を務めた近藤だからこその発言。
とにかく、彼ら中継ぎ陣がいなければこの順位にはいれず、
このチームは、それに報いるだけの評価・対価を、他球団以上に行う義務があり。
来季も投手コーチは変わらず、激務が予想されます。
中継ぎに誇りを持つ近藤にはブルペン陣の中心に立ってもらい、他の選手のためにも言うべきことをもしっかりと発言してもらいたい。
それを任せられる選手です。
ファン思い
ドラフト時は、本人曰く「大ちゃん熱烈応援隊」の面々が横断幕まで用意し指名を我がごとのように待ってくれ、
入団後は「近藤大亮後援会」の会員の方が熱烈に応援してくれている。
こんなにファンに好かれる選手は稀有。
そしてこんなにファン思いの選手も。
今年の成績は近藤自身不満でしょうが、
誤審騒動以降の態度は非常に立派でした。
佐藤達也が引退したいま、
その魂を受け継ぐのは、近藤大亮。