~オリックス、紅林弘太郎4打点・ヒギンス→平野のリレーで阪神撃破! ~
二番・若月健矢
今年の関西ダービーは甲子園が舞台。
セリーグ首位の阪神、その成績よりも近隣県ながら有観客でできていることが羨ましい。
山岡泰輔と西勇輝という、ともに一時期オリックスのエースを名乗ったピッチャー同士のマッチアップ。
驚いたのはスタメン二番に若月健矢を入れてきたこと。
ソフトバンク戦で甲斐、横浜戦で伊藤、ヤクルト戦で中村と二番捕手が続いたことに感化されたと思われますが、西のボールを最も知るのは長くバッテリーを組んでいた若月。
打率も打席数少ないながら二割台後半とむしろよく、それならばありかもと思い観ていると、先頭の宗が出た初回初球にいきなりの犠打。
初回の犠打
何度も書いていますが、名将三原脩が義理の息子である中西太の監督としての才を見切ったのは初回の犠打を観て。
福良や西村が(なにも考えず)判で押したように初回の犠打を行っていましたが、その非効率性はオリックスファンが肌感覚として最もよく理解していること。
こちらの先発は防御率4点台の山岡。
1点もらって勝てる投手ではない現状。
というか、たとえ山本としても、得点期待値を下げる犠打を初回からする必要はなく、好投手山本だからとこそこそ1点を取りにいく野球をしていることが、山本登板時のチーム得点が低い主因。
巧打と足で
阪神も初回に犠打、進歩に乏しいプロ野球の今を再確認した直後の二回表に出たのが、紅林の先制タイムリー。
右わきを締め内からバットを出して、西得意のインコースシュートを右中間にもっていきました。
インコースをうまく捌く場面が多くみられる紅林。
オリックスの右打者では随一と思うこともあり。
二打席目はインコースチェンジアップをひっかけましたが全力疾走でセーフ。
貴重な先制点を巧打で、追加点を足で稼ぎました。
安達了一
追いつかれての八回。
相手からもらったチャンスで安達が貴重な勝ち越しタイムリー。
30越えての打撃開眼かと思わせた昨季、今季も好調で打率.300超え。
紅林を育てるため、こだわりのあるショートからセカンドにコンバート。
いろいろ思うところはあるでしょうが、おくびにも出さずチームのために奮闘している姿には拍手を送りたい。
チーム最年長野手の安達。
その背中でチームを引っ張ってくれています。
4打点
そして紅林の第四打席。
外一辺倒のなか、変化球に合わせた打球はセカンド、センター、ライトの真ん中に落ちるタイムリー。
これで計4打点。
2年前の夏、あと一歩のところで届かなかった夢舞台・甲子園で、紅林が躍動しました。
山岡3勝目
先発の山岡は、7回2失点。
初見のスライダーに阪神打線が戸惑ったとするならば、横浜戦で滅多打ちを食らうこともないわけで、むしろ背水の陣で一球一球より丁寧に投げたのが好投の要因。
この試合でも決して絶好調というピッチングでもなかったものの、なんとか抑えてくれました。
これで3勝目。
白星が、山岡が変わる良薬となってくれれば。
ヒギンス→平野佳寿
勝ち越した八回からはヒギンス、平野佳寿のリレー。
先頭の中野を真っすぐで攻めて阪神打線にストレートを印象づけ、次打者以降は変化球に切り替えた伏見の好リード。
そしてそれにしっかりと応えることができたヒギンス。
復帰後初登板の平野は3連続三振締め。
生命線のフォークでしっかりと空振りが奪えたのが大きい。
勝ちパターン、負けパターンの投手起用の色分けが曖昧模糊としていたオリックス。
この二人の戦線復帰はその点においても非常に大きな意味があります。
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