~オリックス、安達に続き紅林のリベンジ打でサヨナラ勝ち! の巻~
紅林のサヨナラ打
十一回裏、相手は難攻不落のモイネロ。
一死から福田がこの試合猛打賞となるヒットで出て、西野が送り、バッター・紅林弘太郎。
インコース低目の150超の真っすぐを捉えた強い打球は三遊間を一気に抜け、好スタートの福田が生還。
紅林のサヨナラ打で延長の熱戦を制し、対ソフトバンク勝ち越しました。
田嶋大樹
オリックス先発は田嶋大樹。
毎回ピンチを招くも踏ん張り、本塁打だけの2点で凌ぎました。
悪いなりのピッチングがなかなかできなかった田嶋ですが、この試合のピッチングには成長を感じました。
ただまた勝ち星は付かず。
防御率1.45でいまだ0勝は攻撃陣のせい。
なんとか辛抱して欲しいところ。
九回の千賀
相手先発はたぶん今季がNPB最後の千賀滉大。
四回までパーフェクト。
五回以降はランナー出すも、ギアを上げた千賀の前に屈し続けます。
八回で球数100、点差2、無失点ならばマウンドに上がるはエースとして当然の矜持。
その九回、山足に代わった野口の打ち取られた当たりが三遊間に飛び出塁。
転がったところがよかったラッキーヒットですが、ルーキーが159キロの豪球になんとかついていけたことをここは褒めるべき。
続く福田が好打で続き無死一二塁。
二番西野がきっちり送り、紅林も四球を選び満塁で吉田正尚。
吉田正尚 vs 千賀滉大
紅林への四球は真っすぐが散ったもの、吉田正尚には2四球。
交代も十分あったなか、球界を代表するエース自身が「疲れていない」というならば、続投は指揮官として当然の一択。
ここで吉田が千賀の155キロの真っすぐを引っ張り、ついに同点。
ソフトバンクには苦しみの、オリックスにとっては幸運の続投でしたが、エースのレゾンデートルはここにあり。
球界最高級打者・吉田正尚 vs 球界最高級投手・千賀滉大。
打った吉田が立派でした。
西野真弘
地味ながらしっかりと仕事をしたのが二番に入った西野真弘。
九回、十一回と二度の犠打をきっちりこなし、いずれも得点に結びつきました。
決して犠打が上手ではなかった西野の見事な二つの犠打。
苦しんだ近年、その時間を無駄に過ごしていなかったのがよくわかるこれらの犠打には、拍手を送りたい。
宗に太田の離脱は、西野にとっては大好機。
紅林と安達のエラー
最後の紅林のサヨナラ打、モイネロのストレートをしっかりと捉えました。
山本の連勝を止めた一因は紅林と安達のエラー。
安達はその翌日に勝ち越し打、紅林はその翌々日にサヨナラ打。
1敗が2勝に転換という表現が適しているかは分かりませんが、両選手の悔しさが勝利に結びつきました。
ただ中嶋の采配に疑問を一つ。
九回裏、十二回まで考えれば打席がもう一回まわる吉田に代走を送る必要が果たしてあったのか。
紅林が打ったから大事になってはいませんが、あそこで紅林が敬遠だったならばこの代走は大きなミスとなっていた可能性があります。
リベンジ
山本で落とすも、苦手の和田、エース千賀相手に勝利はある意味望外。
これで借金は1。
印象的にはかなり負けているものの、実際は1。
リベンジできる強い意志をもった選手がいるチームが弱いはずはなく。
さあ、次は完全試合を喫した相手に大きなリベンジを。
よろしければ一押しお願いします。