~オリックス、黒木優太・山崎颯一郎支配下復帰 の巻~
黒木優太
2019年6月にトミージョン手術を受けてから一年半。
黒木優太が支配下に復帰。
既に二軍公式戦でマウンドに。
リハビリ込みでのフェニックスでも登板を重ね、トミージョンの術後経過としては順調では。
「トミージョンを受ければ球速が増す」と米国では過信、誤解されている面がありますが、肘の痛み、違和感が取れるという意味はあれど、基本的には一般的なリハビリ期間である1年半から2年の間に、実害のない体力(とくに下半身)の強化に専心できること、またそれまで酷使してきたであろう肩を休められることが大きい。
まだ26歳。
当然一軍に戻ってきてもらわなければいけない、大事な選手。
3連投を回避していただけ
一年目、オープン戦から黒木の投球は格別でした。
黒木について初めて書いた記事(~~オリックス、練習試合・斗山戦②投手編 の巻~~)で絶賛し、ルーキーイヤーからセットアッパーを任されるのも納得のピッチングを続け、不調に陥った平野の代わりにクローザーも務め。
体力不足の新人投手への首脳陣の配慮として3連投回避を徹底してはいましたが、換言すれば3連投を回避していただけ。
勝ち試合はともかく、1・2点のビハインドであればマウンドに上がらせ、球宴後には自慢のストレートもキレを失い、シュート回転で決め球のアウトローストレートが真ん中に流れ込み。
故障の原因が登板過多のみにあるとは思わないものの、主因であることに疑いはなく。
であるからこそ、育成降格今季登板不可ながら3000万弱の年俸を球団は与えていたのではと推察します。
ガッツポーズ拒否
期待するは一年目序盤の活躍も、術後明けではやはりそこまでは望みすぎ。
肘の状態を考慮し、前で投げるか中で投げるか定かではありませんが、上で投げれる状態までに戻ってくれれば来年は可。
報道によると、支配下復帰を発表した前日の契約更改でカメラマンからガッツポーズをお願いされるもやんわりと拒否したとのこと。
黒木にとって、支配下復帰は寿ぐゴールではなく当然の通過点。
この矜持があれば、今後の黒木に期待大。
山崎颯一郎
同じくトミージョン後の山崎颯一郎も支配下復帰。
2019年5月登板時の故障の場面を見ればその怪我が軽症であるはずもなく、リハビリを経て今季10月に復帰登板。
1年目の秋季キャンプでの山崎評。
「指にかかったときのボールは素晴らしい。まだ体ができていない中であのボール。末恐ろしいですね。エースになれる素材だと思いますね」(高山郁夫)。
「角度、腕の長さは武器。カーブの落差も面白いね。これまでのウチにはいないタイプ。というか、ほかでも思いつかない。見たことがないタイプ。大きく育ってほしいし、育てないと悪い。それだけのものになる期待を感じさせる投手」(福良淳一)。
上述の通り、このリハビリ期間で「体はできて」きたはず。
ドラフト同期のこの両投手。
黒木が戻ってきて山崎がもうワンランクスケールアップすれば、他球団に劣らない投手陣が確立します。
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