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増井浩俊

~オリックス、日本ハムへプロテクトリスト提出 の巻~




 6600万円

日本ハムからFAで増井(ランクA)を獲得したことにより、
オリックスは日本ハムに、金銭補償、もしくは金銭補償+人的補償を行う必要があります。

金銭補償のみの場合は旧年俸の0.8倍となり、
増井の場合は、2億2000万×0.8=1億7600万円

金銭+人的補償の場合は、プロテクト外の選手1名+旧年俸の0.5倍となり、
金銭補償額は、2億2000万×0.5=1億1000万円

その差額は6600万円。
つまり、
6600万円分の価値のある選手でないと、日本ハムは人的補償を選ぶ意味がないということになります。



 1000万円

オリックスが獲得を目指しながら、最終的にDeNAを選んだ大和の例をみてみると、
阪神はプロテクトが届いた翌日に、尾中裕哉の獲得を発表。

大和は、年俸5000万円のランクBなので、
金銭補償のみの場合は旧年俸の0.6倍となり、
5000万×0.6=3000万円。

金銭+人的補償の場合の金銭補償額は0.4倍となり、
5000万×0.4=2000万円。

その差額は1000万円
プロ1年目の尾中の契約金は3000万円。
つまり、阪神は、
契約金1000万円で、二軍で32回2/3を投げて1勝0敗5セーブ、防御率1.38、しかもWHIP0.77、奪三振率12.67、与四球率1.38の将来有望な投手を獲得できたということとなります。

阪神が異例の即決をしたのも頷けます。



 億単位

大和の場合、人的補償の有無での金銭補償の差額は1000万ですが、
増井の場合は6600万。
けっして少なくない額です。

しかも日本ハムは大野もFAで移籍しており、
移籍先の中日から届いたプロテクトリストと見比べながら、オリックスからの人的補償選手を検討することとなるため、
阪神のときのように即決とはいかないはず。

しかし、こうやって大和と比べると、
増井獲得には増井への4年分の年俸以外にも億単位の金銭が動いており、
この獲得劇が多くの危険性を孕んでいることを改めて思い知らされました。
その不安を一掃するような働きを、増井には期待します。



 エースとセットアッパーとクローザーと正捕手と

昨年の日本一から一転、5位に終わった日本ハム。
凋落の原因は、ひとえに大谷の出遅れと中田の不振にありと考えます。

その大谷はエンゼルスに移籍。
後半戦は欠場がめだっていたもののWBC代表捕手の大野も中日に移籍。
そしてクローザーの増井はオリックスへ。
加えて、
セットアッパーを務めたマーティンはメジャー復帰予定。

エースとセットアッパー、そしてクローザーが一気に抜け、
正捕手もいなくなる

さすがに清宮が入ってもその穴を埋めることは難しく、
即戦力となる選手が投打を問わず欲しいはず。



 金銭か人的か

FAが現状の制度に変わった2008年以降、
日本ハムからFA移籍した選手は、今年の増井・大野を除き6人。

人的補償のないCランクの小谷野、藤井秀悟を除く4人のうち、
日本ハムが人的補償を求めたのは、鶴岡がソフトバンクに移籍した際の藤岡の一例のみ(FA全体では24例中13人が人的補償で移籍しています)

記憶に新しいところでは、昨年の陽も金銭を選択。

慢性的な資金難に悩まされる日本ハムですが、
上述の事態ではさすがに人的補償に動く可能性も高いのではないでしょうか。
大谷のポスティング移籍金(約22億円)が入ることもありますし。

しかし、現時点での日本ハムの保有選手数は67人。
ここに鶴岡が戻ってくる予定で、となると68人。
シーズン途中の助っ人加入を考えると、すでに枠一杯との見方もできます。

ただそれもこれも、結局はオリックスが提出したプロテクト次第

私がいくら思案しても、28人のプロテクト枠はオーバーしてしまいます…。




-増井浩俊
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