祈優勝! オリックスバファローズ

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宮城大弥

~オリックス・宮城大弥、プロ初勝利! の巻~




宮城大弥

2020年本拠地最終戦のマウンドを任されたのは、3試合目の先発となる宮城大弥

過去2戦好投するも援護に恵まれなかった高卒ルーキーの立ち上がり、またも味方の拙守に足を引っ張られ早々に2失点。
その後も制球定まらず、四回を除き毎回ピンチを背負ったものの、宮城の長所であるキレのある直球・変化球を駆使し、勝利投手の権利を得る5回まで投げ切りました。

5回/被安打7・奪三振7・与四球3・失点3(自責点2)。

初回の中川のミスで崩れなかった精神力
制球定まらずといえど与四球3でまとめきれる安定感

過去2戦に比べると内容的にはいまひとつでしたが、悪いなりのピッチングができるところは高卒ルーキーとは思えず。



プロ初勝利

1点リードを追いつかれた五回裏。
同期の高卒ルーキーの紅林弘太郎の勝ち越し打が出て、勝利投手の権利を得た宮城。
その後の4イニングを、齋藤→吉田凌→比嘉→漆原→鈴木優と繋いでなんとか逃げ切り、宮城大弥プロ初勝利

投げ合った日本ハム・河野竜生をくじで外したことで誕生したオリックスドラフト1位・宮城大弥。
昨年のドラフト総評の記事では3年後に河野レベルに達してくれればと書きましたが、総合的には既に宮城の方が上だと感じました。

オリックスとしては2017年の山本由伸以来の高卒ルーキーの白星。
山本と比較するのは酷ですが、来季のローテ入りを期待させるピッチングを3試合続けてみせてくれました。



捕手・頓宮裕真

2点を追う二回裏、Tからの3連打で一気に追い抜きました。
大下二塁打の後の締めは、頓宮裕真の逆転ツーラン

大学監督の浮かれた指示によるパンチパーマからの迷走から始まった頓宮のプロ生活。
内野転向に捕手再転向、さらには2年続けての故障。
半歩進んで二歩下がるといったここ2年の頓宮でしたが、表情にも明るさが戻り、再び輝き始めました。

捕手としての能力はまだまだも、再転向後頓宮を指導した中嶋が一軍監督を務めているという点は頓宮にとって非常に大きい。

打に関しては、打てる伏見よりもなお打ててクリーンアップを任せられるほど(実際一年目の開幕戦は五番でしたが)。
打てる捕手がスタメンに名を連ねる脅威。
捕手は打てなくていいと宣った福良の考えがいかに誤っていたか。



紅林弘太郎

決勝点は、宮城の後のドラフト2位・紅林弘太郎
内に入ってきた甘いカーブを引っ張ってのタイムリーで、ともに下で頑張ってきた同期の宮城にプロ初勝利をプレゼントしました。

もともと大きかった体は入団直後に比べてもさらに大きくなりましたがまだ芯が入っていない印象。
打撃も粗くクリーンアップを任せるレベルには到底ありませんが、下でも試合に出続けた体の強さは魅力的で、ここから打撃技術を磨けば楽しみな存在に。
中途半端に上で起用せず、下でもっと経験を積ませればさらに大きく成長しうる選手です。



緊張感

山崎勝己の引退試合でもありましたがそれ以上に、宮城になんとかプロ初料理をという気持ちを強く感じたこの試合。
1点取られれば白星消滅の緊張感のなか、踏ん張った4人の若手中継ぎ陣と野手陣。
よく頑張りました。

しかし、外野から観ていて思ったのは、こういう痺れる試合をソフトバンクは毎試合やっているんだなということ。
こういう緊張感の渦の中で毎年戦い、常勝チームゆえミスに対するファンの寛容度は低く、毎年優勝を求められる。
オリックスには全くない過酷さが常勝チームの礎となっています。

このような痺れる試合を取ったことはチームにとっては非常に大きい。
この白星をより有益なものとするために、この緊張感を忘れずにシーズンオフを過ごしてもらいたい。

ただ、いい試合ではありました。

山崎の引退等についてはまた後日。




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