~オリックス・宮城大弥、復帰星! の巻~
続投
連続適時打を浴び1点差に迫られ、さらに死球を与えて一死満塁のピンチとなった七回裏。
先発は病み上がりの宮城大弥。
高卒2年目左腕の将来を考え、投げ過ぎに十分な配慮を与えている中嶋。
しかも復帰後初登板。
にもかかわらずここも続投。
首を傾げながら観ていると、呉の打球がレフト線へ落ち。
ファール
テレビ画面では、落ちた場所より、歓喜する三塁側西武ファンの姿がまず目に入り、レフト吉田もクッション処理をし損ない一気に大逆転。
が、三塁塁審の判定はファール。
際どい打球で西武側は当然にリクエストを要求するも、神戸でのリクエスト誤審以降、審判の判定が明らかに間違っていると判断できる場合以外は判定変わらずが審判団の基本方針。
よって、判定変わらずファールのまま。
しかしアウトカウントが増えたわけでなく、ピンチは依然続く。
ここで宮城、渾身のカーブをアウトローに決めて空振り三振。
ランナーを3人残すも、二死を取ったところでお役御免となりました。
比嘉幹貴
右の山田にぶつけるは、もちろん比嘉幹貴。
際どい判定もありあと一球で押し出し同点までいくも、踏んだ修羅場の数が違う。
そこから2球ストライクゾーンに入れてショートゴロ。
ベテラン比嘉の胆力で、リードをキープ。
ピンチの後にチャンスあり、宗のライナーがセンター金子のグラブの先を抜けていきランニングスリーランホームラン。
ここで勝負あり。
ボール半個分の幸運も味方につけ、連勝。
ヒーローは宮城大弥
やはりヒーローは、宮城大弥。
真っすぐのキレも十分。
腕から遅れて出てくるように錯覚させるカーブにスライダーはもはや魔球の域。
19歳という枕詞はもはや不要も、それでも病み上がりでこれだけきっちり調整できることは称賛に値すること。
復帰登板に不安もありましたがそれらを払拭する見事なピッチング。
分かっていたことですが、実に素晴らしいピッチャーです。
チーム打率リーグ2位
ちょっといただけなかったのは、反撃食った七回の杉本の送球。
もう少しずれていればこの凡ミスで同点でした。
守備に多くの期待はしていませんが、このような気の抜けたプレーをしていればレギュラーは遠のきます。
五番中川、六番ジョーンズの出塁が大きく、頓宮・宗のスリーランは彼らが還ったもの(ジョーンズの代走佐野含む)。
チーム打率はいつの間にかリーグ2位。
防御率と打率だけみれば、借金するチームでないことは明らか。