~オリックス・本拠地最終戦、頑張った選手たちに野球の女神が微笑む! の巻~
宮城大弥
残り2戦、本拠地最終戦の先発は宮城大弥。
ここ数試合自分の投球ができておらず黒星嵩んだ宮城ですが、この日も立ち上がりもう一つ。
一回、二回とピンチをつくるも、味方の好守備(と西武の格落ちスタメン)に助けられ、なんとか粘り点を与えず。
5回2/3/1失点と先発の役割を果たしてくれました。
これで規定投球回にも達し、防御率、勝率部門の2位がほぼ確定。
年始の個人的予想では、先発6番手(しかも中10日程度あけての)。
これが、オールスターファン投票1位、エース山本と競っての13勝4敗ですから、望外。
小松聖以来の新人王もほぼ確定的。
素晴らしい一年、素晴らしい成績でした。
ラベロ
元気のない打線はあいかわらずで、カンフル剤として、新助っ人ラベロを初登録即スタメン起用。
ドジャース入れ替わりのアルバート・プホルス並みに重心を落としたフォームのラベロ。
第一打席でレフト前へのヒットを放ち、チャンスを拡大。
ぶっつけ本番でもあり評価は難しいも、打撃フォームに癖もなく使ってみたいバッター。
まさかの落球
先制点は四回裏。
杉本が内角真っすぐを右にもっていくヒット、Tが四球、安達犠打、ラベロ浅い右飛で二死二三塁。
ここで、ファインプレーで同期の宮城を救った紅林弘太郎。
初球、捉えた打球は角度もよく、打った瞬間スリーランかと喜んだのも束の間、もうひと伸びなくレフトがフェンス手前で捕球態勢。
落胆した瞬間、ここでまさかの落球。
杉本に続きTも還り、信じられない形で欲しかった先制点が入りました。
野球の女神のご褒美
レフトの山野辺はこの試合が初の外野守備だったとのこと。
CS進出のない西武の来季を見据えた戦いが、優勝争い真っただ中のオリックスにとっていい方に転びました。
落球の瞬間感じたのは、時折現れる野球の女神の存在。
杉本の肘出しに臍を曲げた女神が、本拠地最終戦、ここまで遮二無二、全力で戦ってきたバファローズの選手たちに微笑み、最後にご褒美をくれたのかなと。
2年連続最下位からの大躍進。
そんなことを思えるほど、(まだ1戦残すも)彼ら選手たちの奮闘は立派で、ファンとしても誇れるものでした。
宗の本塁打と好守備
そして続く、五回。
直前にエラーをしピンチを広げた宗が、ライトスタンドにソロホームランを放ち貴重な追加点をあげました。
結果的に決勝点となったこの一打はもちろん大きいものの、個人的には六回表、宮城が本塁打を浴び失点した直後の呉の打球を捌いた好守備を褒めたい。
体ひねらせ即反応、難なく捌いたようにみえたこのプレー。
これが抜けていれば試合の流れは一気に西武に傾いたはずで、実に大きかった。
今シーズン何度、宗の好守備に助けられたことか。
ゴールデングラブは言わずもがな、ベストナインにもふさわしい。
比嘉幹貴、吉田凌
前日富山を引っ張り過ぎた反省もあり、宮城を5回2/3と早めに代えた中嶋。
ここで起用は比嘉幹貴。
クイックからの98キロスローカーブなど、比嘉にしかできない技も見せ、軽くひねりました。
2014年最後のマウンドにいたのが比嘉。
当時粉骨砕身働いた平野と比嘉、この二人には特に、あの日浴びることのできなかった美酒を味わって欲しい。
そして七回は吉田凌。
山野辺を三振に仕留めたインコース真っすぐ。
スライダーを外に集めて、内に寸分の狂いなくストレートを放る最高のピッチングに、最高の配球。
ヒギンス、平野佳寿
八回はヒギンスが完璧な投球で三者凡退に抑え、最後はもちろん平野佳寿。
いきなり先頭の山川にレフトスタンドにもっていかれるも、2点差が1点差になっただけ。
ツーアウトからヒットを打たれ一打逆転のピンチをつくるも、最後空振り三振。
終わってみればアウト3つはすべて三振。
十分です。
本拠地3連戦、最低ラインの2勝1敗をクリア
本拠地3連戦は2勝1敗。
負けた前日も勝てた試合でしたが、それでも最低ラインの2勝はクリア。
ここから今度はオリックスが3日休みとなりますが、この2勝(特にこの宮城の1勝)で、2位ロッテにプレッシャーをかけることができました。
オリックスは残り1試合。
休養十分のエースで是が非とも勝利を。
長かった今シーズン、そして、夢のような今シーズンもあと1試合。