～オリックス、山本粘投・モヤの同点タイムリーで2位とのゲーム差を1に広げる の巻～
山本由伸
山崎颯一郎の力投と杉本のスリーランで連敗を3で止めてのカード2戦目。
先発は14連勝中のエース・山本由伸。
3戦目が苦手の上沢と竹安とのマッチアップということもあり、ここはなんとしても取りたいところ。
しかしその山本がいまひとつ。
山本にしては制球乱れ、その結果として日本ハムの待球策が見事にはまることとなり、球数嵩み。
それでもさすがの山本。
悪いなりに、五回無失点。
代打・大下
打線の方は、日本ハム先発バーヘイゲンの前に沈黙。
Tのフェンス直撃弾がもう数センチ上だったならば1点入っていたのにと思いながらの観戦。
詮無いことながらそう思ってしまうくらいにバーヘイゲンから点が取れそうな空気がせず。
結果7回無得点。
安打は上述のTと昇格即スタメン起用の来田の計2本。
七回チャンスで代打・大下誠一郎。
初球高めの変化球見逃し、3球目高めの真っすぐ見逃し、6球目フルカウントから高めの変化球を見逃し、結果一度も振らず三振。
打率一割台ながら起用されたのは、思い切りのよさを買われたはずで、それがこれだとチームの士気にも関わります。
ボール一個分高く
先に点を失ったのは、好投というよりも粘投の山本。
六回二死一二塁からロドリゲス。
高めの真っすぐを2球続けて追い込み、あとは外に落ちるもしくは逃げる球が王道パターン。
3球目、4球目とそこに投げ込んだ山本。
しかし4球目のスライダーがボール一個分高く、拾われ、センターにもっていかれました。
八回にヒギンスが空振り三振を奪った高さが正解で、そこに投げきれなかったのは山本のミスと言えるかもしれませんが、決して批判されるほど悪い球でなく、ここは打ったロドリゲスを敵ながら褒めたい。
それでも最後満塁のピンチ、追加点許さず試合を壊さなかった山本。
さすが、エース。
53イニングぶりのタイムリー
この1点が重くのしかかるオリックス。
並行しての観戦の千葉ではロッテが大敗中で、なんとか1点欲しい思いが募ります。
投球内容考えれば、勝負はバーヘイゲンが代わってから。
そのバーヘイゲンが降りての八回、一番福田からの好打順。
宗が四球で出て、紅林の快打はセンターの好守に阻まれるも、続く杉本が四球を選んでバッター・モヤ。
今季のモヤは左投手の方が得意でそこに期待すると、インコース真っすぐを詰まりながらもセンター前にもっていき、遂に同点。
53イニングぶりのタイムリー。
沈み気味の打線に連打は望めず。
堀の2四球に助けられ、それをモヤが活かしてくれてました。
山田→ヒギンス→平野
欲しかった1点が入り、これで同点。
あとはもう1点望むよりも、もう1点与えないことが現実的課題。
七回は山田、八回はヒギンス、九回は平野が無失点で抑え、なんとか同点でフィニッシュ。
リリーフ陣、その中でも特に平野には頭が下がります。
ただその代償として、ヒギンス・平野は2連投。
次戦は竹安先発で継投必至。
ラスト5試合、禁断の3連投あるか否か。
ゲーム差0.5→1
ライバルロッテはいきなり3点先取も即座に吐き出し、大敗。
2位とのゲーム差は0.5から1に広がりました。
エース山本ゆえに勝ちたかったのがもちろん本心も、なんとか打線が1点奪い、負けなかったことが大きい。
山本に負けがつく、ないしつかずとも山本の試合を落とす痛みと、山本で負けずとも勝てなかった傷みを比べればそれは明らか。
ロッテが負けたことで、次戦オリックス〇・ロッテ●・楽天△もしくは●で、オリックスにマジック「4」が逆点灯。
竹安vs上沢、千賀vs美馬。
竹安力投条件も、それ以外に、はたして連戦中のロッテの試合は雨天中止とならず開催されるのか、斎藤佑樹がいつどのような展開で投げるのか。
キン肉マン的に言えば、オリックスファンならば「女房を質に入れても観なければならない」残り5試合。
チームを信じて、応援あるのみ。
よろしければ一押しお願いします。