~オリックス、中川のサヨナラ打でCS突破&日本シリーズへ! の巻~
黄金時代へ
同点の九回裏二死二三塁、2-2でバッター中川圭太。
真っすぐ2球捉えきれずの5球目の内寄りのカーブ、打球は三塁手の横を抜けていき、オリックスサヨナラ勝ち。
CSを制し、2010年代のパリーグを席巻したソフトバンクを倒し、クライマックスファイナル突破、2年連続で日本シリーズ進出を決めました。
4試合全てが好試合の接戦で3勝1敗。
あのソフトバンクを接戦で倒したからこそ、その価値があります。
2011年のチームスローガン「新・黄金時代へ」。
10年遅れでいよいよ、オリックス黄金時代へ。
テンポよし
先発は山岡泰輔。
相性の悪さから首脳陣が徹底して避けていたソフトバンク戦でしたが、4回無失点の快投。
ボールのキレよし、制球よし、さらにはテンポもよしで、なにかあったら即交代と山下舜平大にビドルを登録するも、その必要なしの満点の内容。
後半戦壊滅的だった山岡、4戦目任すのも怖いくらいでしたが、ベンチの期待に応えてくれました。
キレ、制球はともかく、テンポに関しては調子の良し悪し関係なく自分で調整できるところ。
これくらい速いテンポでいってくれれば野手陣にも好リズムが生まれます。
そしてこのソフトバンク相手の山岡の好投をみて、相性過剰に重視のローテを一考してもらえれば。
宇田川優希
四回表、打球を足に受けて連打を浴び、アウトになったもののデスパイネもいい当たり。
シーズン中であればもちろん続投もCS、五回からの交代も十分あり。
山岡に代わって登場は、豪腕・宇田川優希。
あれだけの強い真っすぐに落差異常のフォークがあれば細かい制球は不要。
2イニングを完璧に抑え、同級生の山崎颯一郎にスイッチ。
160キロ・山崎颯一郎
その山崎が浴びたデスパイネの同点ホームラン。
2球で追い込み4球目高めの吊り球ならば勝負球はデスパイネに見せてなかったフォークと思いきや、5球目まさかの真っすぐ。
それを完璧に捉えられ左中間に。
その前の山崎の真っすぐ、大台160キロ到達に若月が酔ったか、裏をかいたか。
この配球はもったいなかった。
MVP・吉田正尚
先制はオリックス、吉田正尚のツーラン。
和田の外寄り真っすぐを、こちらも完璧に捉えた打球は五階席弾。
杉本をうっちゃってのCS/MVP受賞もさもありなん。
柳田の大飛球に肝を冷やしての九回裏。
若月ヒット、福田がフォアボールを選び、二死二三塁からの大歓喜。
この人の復活なければこの順位はなかったはず。
(吉田除き)今季の打のヒーロー・中川圭太が決めてくれました。
2年連続サヨナラでCS突破という劇的な幕切れ。
その派手さよりも勝負所でこれだけ粘れることが、粘れるチームになったことが本当に嬉しい。
日本シリーズへ
宇田川と山崎を2イニングずつ投げさせたことでも分かるようにこの試合で決めたかった中嶋。
その期待に応えた、応えられた選手たち。
彼らはオリックスファンの誇りです。
さあ、日本シリーズ。
相手も同じヤクルト。
CSファイナルでも書きましたが、相手に不足なし、というか最高の相手。