~オリックス・中島宏之、自由契約へ の巻~
中島、自由契約へ
今日は朝からオリックスに関するニュースが続々と。
起きてすぐの中島の自由契約、新外国人・メネセス獲得、そして佐藤達也・大山暁史への戦力外通告。
心証的には、佐藤達也・大山暁史の衝撃が大きいのですが、
時系列順に、今日は中島の自由契約について。
オリックス・中島宏之内野手(36)が今季限りで自由契約になることが28日、濃厚となった。
今月中旬から代理人が球団と契約交渉。球団幹部からは「来季も必要な戦力」などと評価されているが、来年37歳を迎えるなど年齢的なことも含め、野球協約が定める減額制限(1億円超は40%)を大幅に超える2億円前後とみられる減額を提示され、中島側が求める条件面で折り合いが付かなかった模様だ。
昨季、3年契約が終了。今年は契約延長オプションを行使して現状維持の年俸3億5000万円で単年契約を交わしていた。
今季は77試合に出場し打率・289、5本塁打、34打点。6月に左太腿の肉離れで一時離脱したが、8月に1軍復帰。9月1日の西武戦(京セラ)で逆転サヨナラ3ランを放つなど勝負強さを発揮し勝利に貢献していた。
かねて「できる限り長くやりたい」と話すなど現役続行へ意欲を示しており、去就が注目される。(スポニチアネックス)
同じく2015年からオリックスに加入した小谷野も、3年契約3年目にその評価に値する活躍をみせるも、
3年契約切れ後の提示は大幅ダウン。
複数年契約選手を契約最終年だけでなく契約年数トータルで評価するのは当然のこと。
小谷野はその提示を「契約していくれるだけでありがたい」と甘受。
一方、中島は拒否の模様。
37歳選手A
報道では、オリックスが提示した来季年俸額は、現在の3億5000万円から2億円超減の1億~1億5000万円。
来季38歳。
守備位置は一塁・DH、時にサード。
足も遅く守備範囲も狭い打撃特化型選手。
アスレチックスと契約してからの6年で規定打席到達はわずか2度。
日本復帰後の成績は、
2015年:117試合、打率,240、打点46、本塁打10
2016年:96試合、打率,290、打点47、本塁打8
2017年:124試合、打率,285、打点49、本塁打9
2018年:77試合、打率,289、打点34、本塁打5
37歳の上記成績選手Aに対する適正年俸は、どう甘く見積もっても1億~1億5000万円とは算定できず。
低い自己管理力
出場試合数が示す通り、毎年毎年離脱していますが、死球等の不可抗力での離脱ならいざ知らず、
1年目は肉離れに始まり、食事中のぎっくり腰。
言葉を失いました。
その後も、ふくらはぎ痛や肉離れなど、高額年俸にふさわしくない低い自己管理力。
私がレジェンド・イチローを最も評価するのは、数多くの大記録よりも、故障の少なさ(故障者リストに入ったのは、第2回WBC後の胃潰瘍の一回のみ)。
故障の少なさを聞かれてのイチローの回答。
「僕、いくらもらっていると思います?」
これぞプロ。
今年の中島の年俸はNPB全選手(外国人選手含む)のなかで17位。
それくらいの気概は欲しかった。
「足るを知らない」矜持
「足るを知る」という言葉がありますが、
その言葉が勝負の世界に生きる者に適用されるかといわれればそうではなく。
「足るを知らない」からこそ、もっと努力し大金を生む技術の研鑽に勤しみ。
それがプロ野球選手。
自らの技術に見合わない額を蹴る。
それがプロ野球選手としての矜持。
そしてそれを中島が選んだのならば、その覚悟は羨ましくもあり。
それでも報道通りチームを去るというのであればそれはそれでよし。
あの朴訥でほんわかしたヒーローインタビューが聞けないのは寂しくはありますが。
育成
まだ確報ではなく、
中島の代理人が条件交渉の一策の可能性も否定はできず。
MLB移籍時の代理人はあの悪名高きスコット・ボラス。
現在も中島との代理人を続けているのは不明ですが。
まだ一波乱ありそうな気はします。
ただ、元巨人の村田の例をみるまでもなく、
育成が主流となったNPBで、オリックス以外の他球団がオリックス以上の額を提示するとは到底思えず。